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VAIOイズムをまとったWindows 10スマホの大本命「VAIO Phone Biz」デビュー

2016.02.05 10:00 更新

2016.02.05 取材

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 VAIO株式会社(本社:長野県安曇野)は2016年2月4日、秋葉原にてSIMフリーのWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「VAIO Phone Biz」を発表した。初代「VAIO Phone」からは、プラットフォームもフィロソフィーも刷新。歴代VAIOファンをも唸らせる、期待の1台に仕上がっているようだ。

VAIOファンをガッカリさせない、こだわり抜いた新世代の「VAIO Phone」誕生

もう平凡なスマホとは言わせない。VAIOから自社ブランド第2世代のSIMフリースマホは「VAIO Phone Biz」が登場。OSはWindows 10 Mobileを搭載、スペックから機能、外観に至るすべてが強化された

VAIOが新たに発表したSIMフリースマートフォンは、法人・ビジネス向けを強く意識したWindows 10 Mobile搭載の「VAIO Phone Biz」。自社ブランド初のプロダクトとして昨年に発売された初代「VAIO Phone」に続く、第2世代のスマートフォンだ。ただし初代モデルはスペックに物足りなさを感じる平凡なモデルで、ODMメーカーから瓜二つのモデルが登場するなどのドタバタもあり、やや不発気味に終わってしまった。

初代モデルの反省を糧に、「VAIO Phone Biz」では完全オリジナルのデザインを採用。アルミインゴットから「厳密には20数工程ある」という手間をかけ、ミニマルなメタルボディが削りだされる

そのため第2世代の「VAIO Phone Biz」では、ヘビーユーザーであるビジネスパーソンやVAIOファンへとターゲットを絞り、あらゆる方向でスタンスを転換。OSも従来のAndroidから、PCや企業システムとの高い親和性をもつWindowsプラットフォームへと変更された。さらに長年培ってきたWindows PC製造のノウハウを生かし、筐体デザインを大幅刷新。ノートPCのフラッグシップモデルである「VAIO Z Canvas」と同じデザインテーマを採用する、アルミ削り出しの高級感あふれる外観に生まれ変わった。

出荷に際しても、専任の技術者が1台1台の仕上げ・検査を行う「安曇野FINISH」を採用。国内メーカーならではの高い品質を確保することに成功している。

製造は海外の協力工場で行うが、OSインストールと全数検査を行う「安曇野FINISH」を導入。高い品質と信頼性を実現した。なおVAIO株式会社からは代表取締役社長の大田義実氏が登壇、発売の意義と直近の取り組みを語った

また「VAIO Phone Biz」は、他メーカーより上位のプロセッサを実装することで、Windows 10 Mobileの注目機能である「Continuum」に対応した。スマートフォンにディスプレイ・キーボード・マウスを接続し、あたかもPCのように操作できるという機能で、ビジネスシーンにおける活用が期待される。

さらに国内通信網に最適化して設計されたことで、国内主要キャリアの周波数を網羅。Windows 10 Mobileスマートフォンとしては初めてドコモのキャリアアグリゲーション(PREMIUM 4G)に対応したほか、SIMフリーモデルでは珍しい相互接続性試験(IOT)の実施も予定されている。

法人・ビジネスパーソン向けを意識し、PCとの親和性が高いWindows 10 Mobileを搭載。前身のソニー時代から長く協業している日本マイクロソフト株式会社から、ゲストとして代表執行役社長の平野拓也氏が登壇した
「VAIO Phone Biz」は、Windows 10 Mobileスマホとしてドコモのキャリアアグリゲーションに初対応する。同社からは、取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の髙木一裕氏がゲストとして駆け付けた
Windows 10 Mobileスマホとなり、新しいスタートを切った「VAIO Phone」。次回作は「このモデルの展開を見て総合的に判断する」とのこと、はたしてVAIOファンに受け入れられる端末になるだろうか

 

Continuumも使える、国内最強のWindows 10 Mobileスマホ「VAIO Phone Biz」

5.5インチのフルHD液晶や8コアCPU、3GBメモリを実装する「VAIO Phone Biz」。軽量なOSとして知られているWindows 10 Mobileながら、快適なマルチタスクや「Continuum」を動作させるため、アッパーミドルクラスのスペックが詰め込まれた

VAIO期待の新モデル「VAIO Phone Biz」は、ディスプレイにフルHDの5.5インチ液晶を採用、プロセッサはオクタコアのSnapdragon 617(1.5GHz+1.2GHz)を搭載する。国内向けWindows 10 Mobileスマートフォンが軒並みエントリークラスのSnapdragon 200 / 400シリーズを採用する中で、VAIOは「Continuum」を動作させるため、より上位のSoCを選択。メモリもハイエンド級の3GBを実装させ、国内向けモデルでは最高峰のスペック構成となった。

また、内蔵ストレージは16GBと多少物足りないものの、最大64GBのmicroSDXCを外部ストレージとして使用可能。1,300万画素のメインカメラと500万画素のインカメラを備え、ネットワークはBluetooth 4.0とIEEE 802.11acの無線LANをサポート。Wi-Fi・Bluetoothテザリングにも対応する。

アルミ削り出しのつや消しボディ。「VAIOノートを凝縮したような端末」というイメージのもと、「VAIO Z Canvas」同様のデザインテーマが採用されている
サイドには電源・ボリュームボタン、インターフェイスはmicroUSB、microSDスロット(SIMスロットと共用)、イヤホンジャックなど。上下はアンテナ用のプラスチックカバーになっている

通信規格は、LTE Band1 / 3 / 8 / 19 / 21、W-CDMA(3G) Band 1 / 6 / 8 / 11 / 19に対応。ドコモのクアッドバンドLTE、人口カバー率100%のFOMAプラスエリアをサポートしており、通信面ではこれ以上なく繋がりやすい端末と言える。通信速度は、Windows 10 Mobileスマートフォンで国内最速となる最大225Mbpsだ。

会場でもひときわ注目を集めていた、「Continuum」の実機デモ。ディスプレイにHDMI接続したドングルとワイヤレス(Miracast)で通信、キーボード・マウスを接続してスマホをPCのように使用できる機能だ

また、会場ではVAIOが中核機能の1つに位置付けている「Continuum」のデモも行われていた。「VAIO Phone Biz」は無線での接続に対応、同社はActiontec Electronics製の「ScreenBeam Mini2 Continuum」を推奨ドングルとして挙げている。

ディスプレイとHDMIで接続するドングルとは1対1ペアリングされ、接続作業はすぐに完了。接続されると自動的にPCのUIに変更され、ディスプレイにWindowsのデスクトップ画面が表示される。その状態で「VAIO Phone Biz」はデスクトップ画面の外部タッチパッドとして動作するほか、ディスプレイ側とは別にアプリを立ち上げたり、電話をとったりと自由に使用できる。

画面の指示に従ってタップするだけで、簡単にペアリング完了。ディスプレイにはPC用のUIが表示され、Officeアプリなどをキーボードとマウスで操作できる
「Continuum」動作時もスマホ側は別作業が可能で、ブラウジングや別アプリを開くことができる。ちなみに動作する「ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)アプリ」以外は暗く表示され、選択できない。任意のゲームを大画面で遊ぶといった使い方は、まだ現実的ではないようだ

なお「VAIO Phone Biz」は4月の発売を予定しており、市場想定売価は5万円台。個人向けには直販の「VAIOストア」のほか、BIGLOBEや楽天モバイルなどのMVNO各社、量販店での販売を予定。法人向けには、ドコモの法人ビジネス本部、ダイワボウ情報システムの2つのチャネルを活用して販売が行われる。

デモ環境で動作していたのは、推奨ドングルに挙げられているActiontecの「ScreenBeam Mini2 Continuum」。想定売価税抜9,800円で、2月11日に発売される

文: GDM編集部 絵踏 一
製品情報(プレスリリース): https://www.gdm.or.jp/pressrelease/2016/0204/150476
VAIO株式会社: http://vaio.com/

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