2016.06.07 11:25 更新
2016.06.07 取材
be quiet!(本社:ドイツ)から国内向けにも発売されている、超静音仕様の汎用ファン「SILENT WINGS」シリーズに近く最新モデルが登場するようだ。COMPUTEXのブース展示にて解説された、その設計思想をチェックしておこう。
特に上級者向けに人気がある、超静音志向の汎用ファン「SILENT WINGS」シリーズの最新モデル。低騒音を維持しつつ性能が向上した、その秘密はなんだろう |
be quiet!の「SILENT WINGS」シリーズといえば、高価ながら確かな静音動作で自作市場における支持を確立している、超静音仕様の汎用ファン。COMPUTEXでは、現行モデル「SILENT WINGS 2」の後継となる最新作「SILENT WINGS 3」の展示が行われていた。
具体的な騒音値などは計測中とのことだったが、基本的には極めてハイレベルなノイズ特性はそのままに、パフォーマンスの向上が図られている。そして担当者が語る最大のこだわりは、ややいびつなデザインをした特異なフレーム形状だ。
ともすれば歪んでみえる、このフレーム形状こそが設計のキモ。空気の取り入れ量が増加、冷却パフォーマンスの向上に成功したという |
「あえていびつな形状を採用した」というフレームデザインは、風量の増加を狙ったもの。絶妙な形状により空気の取り入れる量を増加、低騒音を維持したまま冷却性能の向上を実現したという。
また、従来同様に工業用グレードの潤滑剤と銅製コアを採用した「Fluid Dynamic Bearing」が採用されているが、こちらは内蔵モーターが従来の4基から6基へと増加。低速回転時における安定性が高められている。
内蔵モーターが増強され、低速回転時の安定性が増している点もポイント。300,000時間という高い耐久性はそのままだ |
ファンの口径は120mmと140mmで、PWM動作に対応。通常回転モデルと高速回転の「High-speed」モデルが用意される。
すでに国内発売が決定しており、9月頃に発売される予定。価格は現行の「SILENTWING 2」よりも若干高価になる模様だ。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 I1218)
文: GDM編集部 絵踏 一
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