2026.09.03 22:38 更新
2026.09.03 取材
後半セッションでは、SSD事業部 SSD応用技術統括部 技術統括部長の濱田 誠氏が登壇し、AI市場の主軸が学習(Training)から推論(Inference)へとシフトしている現状を強調した。
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SSD事業部 SSD応用技術統括部 技術統括部長濱田 誠氏によれば、AIの処理が学習から推論に移行したことで要求されるデータ量が大幅に増加しているとのこと |
推論処理ではユーザーからの問い合わせに応じて画像、音声、動画、テキストなどを生成するが、これらには追加のデータが付与されるため、必要とされるストレージ容量が跳ね上がる。さらに用途に合わせて要求されるストレージの帯域幅も異なることから大きく4つに分類されるという。
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1つ目は使用頻度の少ないコールドデータを保存する容量重視の「ニアラインSSD」だ。ニアラインSSDは、HDDの代替となるためパフォーマンスや書込耐性はそれほど重要ではなく、大容量かつ高密度な製品が求められる。
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2つ目は大規模データセットの格納や高速マイニングで使用する、大容量かつ中・高性能な製品だ。キオクシアからはすでに最大24.5TBのQLC NANDフラッシュSSDとして「KIOXIA LC9」が発表されている。DELLの2Uラックサーバーである「PowerEdge R7725xd」では本ドライブを搭載することで、2Uの筐体サイズで業界トップクラスとなる9.8PB(ペタバイト)のストレージ容量を実現している。
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3つ目はAI学習や推論で使用される広帯域・高耐久な製品だ。すでに同社からは従来比最大2倍の読込性能と優れた電力効率を併せ持つPCI Express 6.0に対応した「KIOXIA CM10」シリーズがリリースされている。またNVIDIA Vera Rubinなどでの運用を想定して、液冷に対応した製品も準備が進められている。
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そして4つ目の製品が、GPUが直接SSDにアクセスする「Storage-Next」や「SCADA」などの次世代アーキテクチャに対応する超高性能モデルだ。すでにキオクシアからはランダム性能最大1,000万IOPSのPCI Express 6.0 SSD「KIOXIA GP1」シリーズがリリースされ、「FMS 2026」において最も優れた最先端技術に贈られる「Best of Show Award」を受賞している。
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また、「第3世代XL-FLASH」とPCI Express 7.0を採用したランダムアクセス1億IOPSの次世代モデルの開発も進められている。
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説明会のラストでは、GPUのAI効率を最大5倍に引き上げることができる「CMX」(Context Memory Storage)について触れた。
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「CMX」は、GPUが過去に計算した結果をSSDにキャッシュしておき再利用する仕組み。これにより、GPUは新たな計算のみに集中できるようになり、GPU単体時と比較して1秒あたりの生成速度は最大5倍に向上したという。
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GPUに比べて価格も安価で、消費電力も少ないことから、TCOを大幅に抑えることができる。今後AIデータセンターの効率向上につながる技術として期待されている。
文: 編集部 池西 樹
キオクシア株式会社: https://www.kioxia.com/ja-jp/

