2023.06.06 15:27 更新
2023.06.06 取材
圧倒的なパフォーマンスをもつ反面、爆熱仕様が課題になっているPCI Express 5.0対応SSD。各メーカーとも冷却対策についての正解を模索している真っ最中なわけですが、Team Groupはその解答を複数用意しているようです。
【関連記事】COMPUTEX:これからはNVMe M.2 SSDもオールインワン型水冷でバッチリ冷却(2023.06.02 16:13 更新)
冷却能力ピカイチなオールインワン型水冷タイプは、先日ご紹介したばかり。今回取り上げるのは空冷タイプで、いずれもPCI Express 5.0対応SSDをターゲットに開発されたという「T-FORCE Dark Air Flow」シリーズです。
T-FORCE Dark Air Flow I |
タイプ別に3種類あり、長兄(?)の「T-FORCE Dark Air Flow I」は2本のヒートパイプとアルミフィン、小口径ファンを組み合わせたモデル。冷却性能の面では、ファンを搭載したこの製品が最も冷えるとのこと。
T-FORCE Dark Air Flow II |
次男坊の「T-FORCE Dark Air Flow II」は、ベース部分のヒートシンクからヒートパイプを取り回し、円形のヒートシンクに繋げたタイプ。ヒートパイプを軸に上部のヒートシンクを動かすことができるため、周囲に干渉しそうなパーツがある場合は、こちらがマッチすると思われます。
末っ子の「T-FORCE Dark Air Flow III」は、シンプルに高さのあるヒートシンクを搭載したタイプ。ただしPCI Express 4.0対応の「CARDEA A440 PRO」で採用されたヒートシンクに比べればかなりのビッグサイズであり、十分な冷却性能が期待できます。
T-FORCE Dark Air Flow IIIと、比較用(?)として展示してあったCARDEA A440 PRO |
PCI Express 5.0対応SSDの温度を最大30%低下させる冷却性能があり、転送速度12GB/sを維持できるとのこと。日本市場向けの取り扱いは未定ながら、単体での販売が予定されています。
また、並んで展示されていたクーラーの中に、PS5向けの「T-FORCE AL1 Aluminum Heat-Sink」もありました。PS5に搭載するPCI Express 4.0対応SSDを冷却するヒートシンクで、スロット上部を丸ごと覆う最大級のサイズとあって、12~25℃の温度低下が見込めるとのこと。
なお、こちらは日本市場での取り扱いが決定済み。ただし具体的な価格等は決まっていません。
文: 編集部 絵踏 一/取材・撮影:池西 樹
Team Group: https://www.teamgroupinc.com/tw/