2023.06.02 01:56 更新
2023.06.02 取材
iBUYPOWER(本社:アメリカ)が展開するHYTEブランドは、COMPUTEX TAIPEI 2023に合わせて、240mmラジエーターを採用する最新オールインワン型水冷ユニット「THICC Q60」を発表した。
表示内容や裏側のアドレサブルRGB LEDのカラーはオリジナルユーティリティ「Nexus Link」で制御可能 |
その最大の特徴はウォーターブロックに搭載された5型を超えるという大型IPS液晶ディスプレイの存在だ。ディスプレイには、64bitのクアッドコアARMプロセッサとDDR4 2GBのメモリを搭載し、オリジナルユーティリティ「Nexus Link」を使うことで、表示内容や、裏面に内蔵されたアドレサブルRGB LEDのイルミネーションを自由に調整可能。また左右のスイベル機構を備え、見やすい位置にディスプレイを微調整できる。
IPSディスプレイはヘッド部分にU字型のパイプで接続され、スイベルに対応する |
またオールインワン型水冷ユニットでは最大クラスとなる厚さ52mmの極厚ラジエーターや、高出力なポンプユニット、高い静圧性能を備えた32mm厚の120mmファン「THICC FT12」を組み合わせることで、240mmサイズのラジエーターながら優れた冷却性能を発揮する。
ポンプユニットはラジエーターに内蔵。またラジエーターとファンを合わせると厚さは84mmに達するため、HYTE製PCケース以外で使用する場合はあらかじめクリアランスを確認しておこう |
さらに「THICC FT12」は、最近流行りのマグネット端子によるデイジーチェーン接続をサポートしており、ケーブル内の配線を最小限に抑えることが可能。回転数は500~2,000rpm、風量は最大70CFM、静圧は3.3mmH2Oで、「Nexus Link」を使用すればファン回転数だけでなく、ファン通過する空気の温度も確認できる。
「THICC FT12」は単体での発売も予定。本体に温度センサーを備え、ファンを通過する空気の温度を計測できる。これにより温度の高い箇所のファン回転数を上げるなどの微調整が可能 |
液晶ディスプレイの解像度は720×1,280ドット、ラジエーターのサイズは幅120mm、厚さ52mm、高さ288mm、対応OSはWindows 10以降。なおグローバル市場向けには9月より発売が開始される予定で、現時点で価格は未定とのこと。
文: 編集部 池西 樹
HYTE: https://hyte.com/