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最終更新日 2026年5月27日 21:00

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[COMPUTEX] 空冷最強メーカーNoctuaが新技術を公開。CPUクーラーに革命は起きるのか

2013.06.08 05:14 更新

2013.06.07 取材

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COMPUTEX TAIPEI 2013

 世界屈指の空冷メーカー、Noctua(本社:オーストリア フッテンガッセ)は、今年もノイズキャンセル(ANC)にこだわり続けていた。逆位相の信号を意図的に発生させ、ノイズを打ち消すこの技術。その進捗具合と新たに持ち込んだプロトタイプの数々をご紹介しよう。

  • Noctua
  • Noctua
Noctua(RASCOM Computerdistribution)
Nangang Exhibition Hall I0403a
http://www.noctua.at/

開発は順調。「Active Noise Cancellation」の現状

Noctuaが開発を進める「Active Noise Cancellation」を覚えているだろうか。昨年のCOMPUTEXでもご紹介した、冷却ファンのノイズとは逆位相の信号を意図的に発生させ、ノイズそのものを打ち消すという、静音化技術だ。今年もブースの一画を占め実働デモが行われていたので、その「経過報告」をしておこう。

Noctua
ツインタワー式ヒートシンク中央に冷却ファンをマウントさせた、「Active Noise Cancellation」(ANC)の実働デモ。この技術についての詳細は、昨年の記事を参照されたし

昨年取材時では、2013年第3~第4四半期の発売を目指しているとお伝えしているが、現時点2014年春頃の一般発売を目指しているとのこと。ANC技術そのものは熟成されているようだが、実際ヒートシンクに冷却ファンをマウントさせた場合、微妙な角度でエアフローがフィンを通り抜ける際に発生する風切音などが余分なノイズを発生させる。量産体制になっても、なんらかのトラブルが発生してしまう事は想定の範囲内らしく、リリース時期にも少し余裕を持たせているそうだ。
 なおデモ機では、ANCのON/OFFが実際に体感できるようになっており、低音を打ち消す事はできないものの、高音域での確実な効果が確認できた。

CPUクーラーのプロトタイプもチェック

空冷オーバークロッカー御用達のNoctua。今回も注目のプロトタイプが持ち込まれていた。その中のひとつ、Noctuaらしい高エアフローモデルの「D-Type CPU Cooler」をご紹介しよう。
 既存モデル「NH-D14」がベースの「D-Type CPU Cooler」は、2基の140mm口径ファン「NF-A15 PWM」を標準で装備。Noctuaのこの手のモデルは、CPUソケット周辺のクリアランスなどお構いなしといった体だが、状況に応じてシングルファンでの運用が推奨されている。

Noctua Noctua
Noctua 2013年第4四半期に発売が予定されている「D-Type CPU Cooler」。空冷最強メーカーだけあって、いかにもヘビーな外観。Noctuaのどこかスマートなイメージと、この迫力のギャップが面白い。なおヒートパイプは並列6本構成

次に92mm口径ファンがマウントできる、ひと回り小振りな「92mm D-Type CPU Cooler」をチェックしておく。こちらもツインタワー式のサイドフロー型で、メモリソケットのクリアランスを確保。冷却ファンは新型「A-Series」が採用されるという。

Noctua Noctua
「92mm D-Type CPU Cooler」もプロトタイプとして出展。試作品らしからぬ美しい仕上がりは、さすがNoctuaだ

「65mm Low Profile L-Type CPU Cooler」は、全高65mmに抑えたロープロファイルタイプのトップフロー型CPUクーラー。92mm口径の「NF-A9x14」ファンが搭載された、Mini-ITX向けソリューション。メモリスロットとPCIスロットを避ける最大幅を有効に活用したジャストフィットモデルだ。

Noctua Noctua
Mini-ITXケースに最適化された「65mm Low Profile L-Type CPU Cooler」。小振りだが4本のヒートパイプが使用されている

新技術「Copper diamond heatsink base」は要注目

「Active Noise Cancellation」は昨年からの課題だが、今回は新たに「Copper diamond heatsink base」を公開した。
 以前の検証記事でも触れているが、Noctuaはヒートパイプのダイレクトタッチ式は採用しないという確固たるポリシーがある。曰く、「効果のほどが怪しい」という理由だが、それに代わり得る技術が「Copper diamond heatsink base」となりそうだ。
 通常の受熱ベースでは中心部に熱が集中し、四隅にまで十分に熱が伝わらない。そこで熱伝導率の高い銅製受熱ベース内部層に1.5mmのcopper-diamond compositeを高圧で圧縮。これにより、受熱能力が格段に向上し、ベースプレートが均一に熱を吸い上げてくれるという。ブースではこれを使ったCPUクーラーが展示されていたが、現時点具体的な製品化のスケジュールは出ていないという。

Noctua
Noctua Noctua
試作品も用意されていたが、何分コストが高い点がネックだとか。よく見ると、横に走ったラインの隙間から”copper-diamond composite”がピカピカ輝いていることが確認できる

Noctuaブランドがより身近な存在に

Noctuaブランドの汎用ファンは、市場に出回る製品に比べ、やや割高な印象がある。実際に手にすると、価格に見合った満足感を得ることはできるが、もう少し手が出しやすければと思う人も少なからずいるだろう。どうやらNoctuaもそれは感じているらしく、市場の要望に応えるべく同社初となる普及価格帯汎用ファンを準備していた。製品版に近いサンプルと共に、産業用ファンを紹介し、ブースを後にしよう。

Noctua Noctua
Noctua初となる、普及価格帯汎用ファン。従来ラインナップとは一線を画すためか、コーポレートカラーのブラウンとクリーム色は採用せず こちらもNoctuaらしからぬカラーリングの産業用高耐久ファン。IP52準拠の防水・ダストプルーフモデルで、さらにハードルの高いIP66クリアも想定される
Noctua Noctua
一般的な汎用ファンで使われる4コイル(右)から6コイル(左)仕様とした産業用高耐久ファン。回転も滑らかになり、長寿命で安定した回転を続ける

文: GDM編集部 松枝 清顕
Noctua: http://www.noctua.at

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