2019.06.03 18:08 更新
2019.06.03 取材
基本的に自作シーンでお目にかかることはないものの、組み込み向け製品にも気になるモデルが多かった。ASRockのサーバー・ワークステーション向けブランドASRock Rackにて展示されていた、EPYC Embedded対応のMini-ITXマザーボードを見ていこう。
近く量産が始まる、組み込み向けのMini-ITXマザーボード。AMDのEPYC Embedded 3000シリーズに対応する |
COMPUTEX TAIPEI 2019におけるASRock Rackブースでは、Mini-ITXフォームファクタにXeonスケーラブルを搭載可能な「EPC621D4I-2M」が注目を集めた。同様のコンセプトをもつAMDプラットフォームのモデルもチェックしておきたい。
それがAMDの組み込み向け高性能プロセッサEPYC Embedded 3000シリーズに対応する「EPYC3000D4I-2T」だ。Mini-ITXながらTDP100Wまで対応し、最大16コア/32スレッドの「EPYC Embedded 3451」を搭載することもできる。
ちなみに展示を見るとファンレス仕様になっているが、これはラックマウントサーバーの強力なエアフローで冷却することを想定しているため。担当者によれば、下手にファンを搭載しない方が、エアフローに影響を及ぼさずに効率の良い冷却が可能なのだとか。
TDP100Wの「EPYC Embedded 3451」を搭載可能。10ギガビットLANをはじめ、充実したインターフェイスも魅力だ |
最大DDR4-2666MHzのECC U-DIMMスロットやM.2スロット、PCI-Express3.0(x16)スロットなどで構成。Intelチップの10ギガビットLANも備え、ネットワーク仮想化やミドル級のNAS/SANなどに向くという。
価格や発売日は未定だが、COMPUTEX TAIPEI 2019の閉幕後に本格的な量産が始まることになっている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASRock Incorporation(ARock Rack): http://www.asrockrack.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/