エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1665
2026.05.22 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
単なる懐古主義なのか――。SilverStoneの新作「FLP03」は、アイボリーホワイトの筐体とクラシックデザインを特徴とする、「レトロデザイン」シリーズ第3弾のミニタワーPCケースだ。
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SilverStone「FLP03」(型番:SST-FLP03W) 市場想定売価税込26,378円(2026年7月10日発売予定) 製品情報(SilverStone)※近日公開予定 |
まずは、これまでのシリーズ展開を簡単に振り返っておこう。第1弾となる「FLP01」(型番:SST-FLP01W)は、NECの往年の名機「PC-9801」シリーズを彷彿とさせる横置きデザインを採用。当初はSilverStone公式Xに投稿されたエイプリルフールネタとして話題を集め、その予想外の反響を受け、COMPUTEX TAIPEI 2023で実機が初披露された経緯はよく知られている。
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2025年3月に詳細検証をお届けした「FLP01」(型番:SST-FLP01W) オープンプライス/市場想定売価税込21,780円前後(2025年2月28日発売) 製品情報(SilverStone / テックウインド株式会社) |
もちろん単なるジョーク製品ではない。ベース筐体を活用した構成とはいえ、エルミタでも詳細検証を行ったところ内部設計は合理的で、現代的なハイエンド構成にも十分対応できる“SilverStoneらしい佳作”だった。
さらに2025年11月には、ATX規格対応ミドルタワー「FLP02」(型番:SST-FLP02W)を国内メディア向け内覧会で披露。格子状フロントパネルや5.25インチオープンベイに加え、接続したPWMファンを一括でフル回転させる「Turboボタン」付きコントロールパネルを搭載するなど、90年代後半のDOS/V機を強く意識した意欲作として注目を集めた。
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クラシックデザインへのオマージュ第2弾「FLP02」(型番:SST-FLP02W) オープンプライス/市場想定売価税込31,680円前後(2025年11月15日発売) 製品情報(SilverStone / テックウインド株式会社) |
そして今回の「FLP03」は、そうしたシリーズの流れを継承しつつ、MicroATX規格対応のミニタワーへとサイズダウン。日本独自のPC文化やDOS/V時代の空気感を現代的な自作PCへ落とし込む、「レトロデザイン」シリーズの最新モデルとして登場している。
実機に触れる前に、まずはFLP03の概要をスペック表から把握しておこう。対応マザーボードはMicroATXおよびMini-ITXで、PCケースのカテゴリとしてはミニタワーに分類される。
一方で、外形寸法は幅220mm、奥行き483.6mm、高さ456.3mm。数字だけを見ると、ミニタワーから想像するほどのコンパクトさはない。これは5.25インチオープンベイを3段備えることに加え、最大413.6mmの長尺グラフィックスカードや、最大360mmサイズラジエーターに対応するなど、レトロな外観と現代的な拡張性を両立しているためだろう。あくまで筆者の感覚では、ミドルタワーPCケースを少し小型化したようなサイズ感に近い。
そのほか、主な素材はスチールとプラスチック。評価サンプルのパッケージサイズは実測で幅約315mm、奥行き約525mm、高さ約570mmだった。決して小さな箱ではないが、店頭購入後にそのまま持ち帰ることは現実的だろう。
