エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1665
2026.05.22 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここではFLP03の冷却性能を解説していこう。レトロデザインに関心が行きがちなフロントパネルの内側には、イマドキの拡張性が隠されている。
手元資料のスペック表には「180mm x1(標準180mm黒色ファンx1)/140mm/120mm」と記載されており、標準状態では5.25インチコントロールパネルの下部に、180mmファン「CC18032M12D」を1基搭載する。エアフローの直進性を特徴とした、SilverStoneでは定評の冷却ファンだ。
仮にこれを取り外した場合でも、付属の冷却ファンマウンターを使うことで、120mmまたは140mmファンへ換装できるというワケだ。
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| 付属品の冷却ファンマウンター。タイプは2種類あり、180mmファン固定部の換装用には画像左のマウンターを使う | |
これだけに留まらず、スペック表では最大280mmサイズのラジエーター搭載にも対応する。もっとも、その場合は5.25インチオープンベイ3段と5.25インチコントロールパネルをすべて取り外し、フロントパネル裏面を冷却ファンおよびラジエーター専用スペースとして使うことになる。
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| 全3段の5.25インチオープンベイと5.25インチコントロールパネル、180mmファンを取り外した状態 |
またラジエーター非搭載時は、120mmファン3基、140mmファン2基といった多彩なフロント吸気レイアウトに対応。180mmファンとの組み合わせ構成も選択できる。
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| 120mmファンx3基(画像左)と120mmファン+180mmファン各1基(画像右) |
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| 140mmファンx2基(画像左)と140mmファン+180mmファン各1基(画像右) |
このように、多彩な冷却ファン(およびラジエーター)レイアウトを選択できる点は、FLP03の隠れた特徴と言えるだろう。
一方で、フロントパネル裏を冷却ファンやラジエーターで埋め尽くした場合、5.25インチコントロールパネルは付属ベゼルへの交換が必要になる。冷却性能の向上とフロントデザインは、ある意味でトレードオフの関係にある。
見方によっては、FLP03を指名買いした意味そのものが薄れてしまうかもしれない。ある意味特殊なFLP03に限っては、“カスタマイズのしすぎには注意”だろう。
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| 5.25インチコントロールパネルを単なるスリット付きベゼル(付属品)に付け替えたフロントパネルデザイン。より一層レトロ感が増したと見ることもできるが、ここは完全に好みの問題 |
マグネット固定式のダストフィルターを外すと、トップパネルにはハニカム状の通気孔に紛れて複数のスリット式ネジ穴が現れる。ここには120mmファンが3基、または140mmファンが2基増設可能。排気ファンを搭載すれば、PCケース内部の排熱効率を大きく高められる。
さらに120 / 140 / 240 / 280 / 360mmサイズラジエーターの搭載にも対応。ただし、360mmサイズラジエーターを組み込む場合、最上段の5.25インチオープンベイは使用できなくなる。
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| 360mmサイズラジエーターの設置については、組み込みセッションで詳しく解説する |
出荷時より背面にはリア120mm排気ファンが標準で装備されている。ケーブルはマザーボードトレイにあるスルーホールを経由し、5.25インチコントロールパネル内部のハブに接続済み。Turboボタンによる一括制御に対応している。
なおネジ穴はスリットタイプを採用。最もベーシックな120mmサイズラジエーターを搭載することもできる。
PSUシュラウド天板の通気孔部分には、120mmファンを2基まで増設できる。ハイエンドグラフィックスカード周辺に新たなエアフローを形成することで、熱だまりを軽減する効果が期待できそうだ。高発熱GPUを組み込む場合は、必要に応じて追加を検討したい。
なお、GPUサポートブラケットを出荷時位置よりリア側へ移設した場合、搭載可能な120mmファンは1基のみに制限される点には注意したい。

