エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1665
2026.05.22 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
DOS/V機全盛期と現在の自作PC事情を比較した際、大きく変化した要素のひとつがストレージ事情だろう。かつては、良いPCケースの条件として、エアフロー性能以上にストレージ搭載力が重視されていた時代があった。極端な例では、フロント全面が5.25インチオープンベイで構成されていたり、2桁台のストレージを収納可能な大型PCケースも存在していたほどだ。
一方、現在はストレージの大容量化やオンラインストレージ普及の影響もあり、ミドルタワーPCケースでも搭載可能数が数台程度に留まるモデルは珍しくない。そんな現代の自作PC市場に投入されたレトロ風ミニタワー「FLP03」は、5.25インチオープンベイの存在そのものが大きなトピックとなっており、内部レイアウトにも独特の個性を与えている。
ここからは、FLP03の多彩なドライブベイ構成を詳しくチェックしていこう。
FLP03を象徴するフロントパネルデザイン。単なる懐古主義に留まらず、実用性までしっかり考慮されている点は評価したいところだ。今や希少となった5.25インチオープンベイは全4段を装備。うち1段には、Turboボタンなどを実装する専用「コントロールパネル」が組み込まれている。1段目と2段目にはダストフィルター付きベゼルを備え、必要に応じて取り外し可能。さらに3段目には、5インチFDDを模したダミーベゼルも用意されており、こちらも着脱式となる。
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| 全4段の5.25インチオープンベイ(出荷時のレイアウト) |
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| 5インチFDDを模したベゼルは、レバー操作に連動して“かんぬき”状ロックが解除されるギミックを搭載。前作「FLP02」で採用されていた機構が、本機でも継承されている | |
プラスチック製フロントパネルを取り外し、シャーシ側の構造を確認すると、5.25インチドライブ4台分に相当する大開口が現れる。“あの頃”を知る自作ユーザーなら、どこか懐かしさを覚える構造だ。続いて、実際に光学ドライブを組み込んでみよう。
搭載方式は、近年では少数派となったミリネジ固定式。一時期流行したツールフリー式スライドレールは採用されておらず、左右両側面から各2本ずつネジ留めを行う構造となっている。今回はDVDスーパーマルチドライブを2台用意したが、両者ともベゼル面を隙間なく綺麗に収めることができた。
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| 光学ドライブは左右両側面から固定するミリネジ式。なお、左側面ブラケット側にはコの字型パーツがネジ留めされており、左右幅を調整する役割を担っている。この”コの字型のパーツ”については後ほど詳しく触れる | |

