エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1694
2026.09.22 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
筆者が「HAF(High Air Flow)」シリーズ初代モデル「HAF 932」を初めて検証したのは、2008年のことだ。前面、側面、上面に当時としては巨大な230mmファンを搭載し、武骨なスタイリングと圧倒的な存在感を放つフルタワーPCケースだった。
あれから18年。シリーズとして約4年ぶりの完全新作となる「HAF II 500」が登場した。「HAF 500」の名を受け継ぎながら、公式にはフルタワーに分類される大型モデルで、本体には220mm ×2基と180mm ×1基の大口径ファンを標準搭載する。初代を知る筆者の目に、新世代のHAFはどう映るのか。まずはその特徴から確認していこう。
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HAF II 500(型番:H500G2-KGNN-S00) 市場想定売価税込29,800円(2026年9月4日) 製品情報(Cooler Master) |
今回取り上げる「HAF II 500」が初めて披露されたのは、2026年6月に台湾で開催された「COMPUTEX 2026」に合わせたプレス向けイベントだった。会場では、フロントの220mmファン ×2基やリアの180mmファン、搭載位置を柔軟に調整できる「MasterRail」など、高い冷却性能を追求した新世代のHAFとして紹介され、ブース内でも一際目立つ存在だった。
イベントに持ち込まれたのは試作機だが、編集部に届けられた市販モデルと比較すると、大きく改良された箇所は見当たらない。ちなみに、当時Cooler Masterが明らかにしていた発売時期は2026年9月頃で、価格は4万円以下を目指しているとされていた。それから約3カ月、予定通り9月に登場し、市場想定売価も税込29,800円と目標を大きく下回っている。そんな注目の「HAF II 500」を会場で見た試作機の印象を思い返しながら、ここからは市販モデルの細部をじっくり検証していこう。
実機に触れる前に、HAF II 500をスペック表から読み解いてみよう。対応マザーボードは、幅310mmまでのE-ATX、CEB、ATX、MicroATX、Mini-ITX、Mini-DTXで、PCケース区分としてはフルタワーに該当する。
外形寸法は幅が262mmと広く、奥行き557mm、高さ548mmと、いずれも500mmを超しており、外観を含む容量は79.98リットルとされている。そもそも押し出しの効いた外観がHAFの特徴だが、フルタワーのHAF II 500は、ブラックの精悍なボディカラーも相まって、重厚な筐体というイメージが強い。
ちなみに重量は14.2kgとされる。また外装パッケージは幅359mm、奥行き635mm、高さ662mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は17.2kg。言うまでもなく店頭購入からの持ち帰りはカートが必須だろう。

