エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1694
2026.09.22 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
外観デザインにつづき、ここからは「HAF II 500」の内部構造を確認していこう。2基の220mmフロントファンが生み出すエアフローを、内部でどのように各パーツへ届けるのか。またハイエンド志向の強いハードウェアの搭載に向けて、どのような工夫が盛り込まれているのか。特徴的な内部設計をポイント別に詳しく見ていく。
HAF II 500は、SSI-CEB、E-ATX(最大幅310mm)、ATX、MicroATX、Mini-DTX、Mini-ITXの各マザーボード規格に対応する。マザーボードトレイには、出荷時から合計9本のスタンドオフが装着済み。うち中央列の上段と中段にある2本には、マザーボードの位置決めを容易にするセンタースタンドオフが採用されていた。
また、マザーボードトレイ右側には、スチール製の「Sliding Cable Cover」を装備する。トレイ背面側のハンドスクリューと、表面上部のロックレバーで固定されており、マザーボードの幅に合わせて左右に位置を調整できる。ATXメイン24ピンケーブルをはじめ、マザーボード右端に接続する各種ケーブルを覆い隠し、内部をすっきりと見せられる仕組みだ。
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| 取り外しも可能な「Sliding Cable Cover」。下部には重量級グラフィックスカードの末端を支える「GPU Support」が装備されている |
イマドキの多くのPCケースと同様、HAF II 500にもPSUシュラウドが装備されている。内部には電源ユニットやドライブケージが収納され、強化ガラス製左サイドパネルから“楽屋裏”を隠す役割も果たしてくれる。ただし一般的なPCケースとは異なり、やや凝った設計が取り入れられている点が興味深い。
実測で内部高約95mmのPSUシュラウドは主にスチール製で、天板部はメッシュ仕様。さらにグロメット付きのスルーホールも備えている。一方、前方にはフロントファン側へ傾斜したABS樹脂製の「Airflow Divider(エアフローディバイダー)」を装備。フロント下段ファンから取り込んだ外気を上向きに導き、グラフィックスカード周辺へ効率よく送り込む役割を果たしている。
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フロント下段ファンの風をグラフィックスカード側へ導く「Airflow Divider」ABS樹脂製でPSUシュラウドには2つのマグネットにより固定。取り外した場合は、PSUシュラウド内部へより強力な直線的エアフローをもたらす |
さらに、左側面の外装カバーは着脱が可能。後方にある1本のネジで固定されており、取り外すとPSUシュラウド左側面の一部が露出する。電源ユニットのモジュラーコネクタやドライブケージへアクセスできる、サービスホールとして機能する。
PSUシュラウド内部の後方は、電源ユニットの搭載スペースだ。対応する電源ユニットはATX規格で、搭載可能な奥行きは、同じボトム面前方に配置されたドライブケージの向きによって変化する。
出荷時の横置き(North-South Drive Orientation)では奥行き150mmまで、縦置き(East-West Drive Orientation)に変更すると奥行き210mmまで対応可能。具体的な搭載方法については、最後の組み込みセッションで詳しく解説しよう。
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| 電源ユニット搭載エリアのPSUシュラウド天板部は目の細かい通気孔仕様だった |

