2015.06.03 11:34 更新
2015.06.03 取材
Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)は、「COMPUTEX TAIPEI 2015」に新フラッグシップPCケース「S10」を持ち込んだ。左右4枚の開閉ドアを備えたフルタワーPCケースで、国内市場では6月にも登場予定。発売直前の注目モデルを画像中心にレポートしよう。
昨年はブースにフェラーリ458を持ち込み、違った角度からの話題を集めたAntec。今回は新型フラッグシップPCケースに注目だ。
デビューを果たしたのは、SSI-CEB/E-ATX対応のフルタワーPCケース「S10」。「フロントHDDチャンバ」「ボトムPSUチャンバ」「メインMBチャンバ」の3エリアで構成される独自トリプルチャンバ設計を採用。構成パーツの搭載スペースを切り分けることで、居住性を高め、最適なエアフローを確保し、静音性の高さも特徴とされている。
3mm厚アルミニウム製外装パネルの開閉アクションにも注目 |
さらに目を引くのは、4mm厚のアルミニウムパネル左右合計4枚で構成されるサイドパネルの開閉アクション。「フレンチドアパネル」は、各エリアへの容易なアクセスを実現する高いメンテナンス性を特徴とし、重厚なパネルにより遮音効果も期待できる。
トリプルチャンバ設計の内部アクセスを容易にする「フレンチドアパネル」 |
内部設計に目を向けると、拡張スロットは全10段で、Quad-SLIシステムに対応。冷却ファンはフロント120mm×3、トップ120/140mm×2、リア120mm×1、ボトム120mm×1、PSUチャンバボトム120mm×1。ドライブベイは3.5インチシャドウベイ×6、2.5インチシャドウベイ×8を装備する。
左側面からは、3つの層に分かれたトリプルチャンバ設計の様子がよく分かる |
外形寸法はW230×D590×H602mm、重量は約17.7kg。グラフィックスカード有効スペースは最大317.5mm、電源ユニットは奥行き200mmまで、CPUクーラーは高さ165mmまで対応する。
ちなみにこのモデルは既に量産が開始されており、今月中にも国内市場に投入される予定。国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナルによれば、売価は税抜で7万円台後半になる見込み。
なお側面アルミパネル版の他にもバリエーションモデルが用意される予定 |
文: GDM編集部 松枝 清顕
Antec: http://www.antec.com/