2026.11.02 20:30 更新
2026.11.02 取材
NVIDIAは2026年11月2日、Windows向け最新プロセッサ「RTX Spark」のプレス向け技術説明会および製品内覧会となる「NVIDIA RTX Spark メディア技術説明会&ハンズオンデモ・パートナー製品ショーケース」を開催した。
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冒頭では、NVIDIA日本代表 兼 米国本社副社長の大崎真孝氏が登壇し、「RTX Sparkは、AI PCかつゲーミングPCで、さらにはスーパーコンピューターでもある」と力強く切り出し、かつてはフロアや部屋全体を占有していたスーパーコンピューターに匹敵する1PFLOPS(毎秒1,000兆回計算)の演算能力を、ノートPCに収まる極小チップで実現したことをアピールしていた。
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また、これまでのPCが人間からの命令を待つ単なる「ツール(道具)」だったのに対し、今後は自律的に判断して作業を支援するAIエージェントを実行する「パートナー」へと変貌を遂げると宣言。さらにイベントには、ASUS、デル、日本HP、レノボ、日本マイクロソフト、MSIなど主要パートナーもお祝いに駆けつけた。
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「RTX Spark」では、6,144基のCUDAコアを備えたBlackwellアーキテクチャベースのGPUタイルと、MediaTekと共同開発した高効率な20コア Grace CPUを帯域幅600GB/sの広帯域・超低遅延な独自インターフェース「NVLink C2C(Chip-to-Chip)」で直結し、1チップ上に高密度パッケージングしている。
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メモリインターフェイスには16チャネル、バス幅256bitのLPDDR5Xユニファイドメモリを採用し、最大128GBという大容量と片側300GB/sもの広帯域幅を実現した。CPUとGPUの間でメモリ空間をシームレスに共有できるため、従来はローカル環境では動作が難しかった120Bクラスの大規模言語モデル(LLM)もスタンドアロンで処理可能。クラウドを介さずに完結できることから、セキュリティ面でも安心である点をアピールしていた。
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電力効率に優れている点も大きな特徴だ。これまでのノートPCでは、ACアダプター接続時に高いパフォーマンスを発揮できても、バッテリー駆動に切り替えるとクロックが低下し、大幅に性能が落ち込んでしまう製品が多かった。しかしRTX Sparkを搭載したノートPCであれば、バッテリー駆動中であってもACアダプター接続時の約98%という、ほぼフルパワーに近い性能を維持できるという。
さらに、24時間の連続稼働や、バックグラウンドで常にAIエージェントを走らせておきたいといったワークロードの需要に応えるべく、RTX Sparkを搭載した超小型デスクトップ(SFF)モデルもまもなく投入が開始される予定だ。
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ちなみにNVIDIAからは、すでにRTX Sparkと似たハードウェア構成を持つプラットフォームとして「DGX Spark」が展開されている。担当者によれば、DGX Sparkは研究・開発用途やエンスージアストをターゲットにした製品で、OSがLinuxであるほか、複数台を連結したクラスタ構成による高いスケーラビリティが確保されている。
対するRTX Sparkは、一般ユーザーやクリエイター、ゲーマーをターゲットにした製品で、日頃使い慣れたWindows環境上でエージェントAIの運用や高速なレンダリング、最新ゲームなどをそのまま動かすことができる。
ベースがArmプロセッサとなるため、ネイティブ対応していないアプリケーションについてはエミュレーター上で動作させることになるが、気になるパフォーマンスへの影響についても言及があった。CPU処理が主体となるアプリケーションでは多少のオーバーヘッドが生じるものの、GPU処理がメインの作業では体感上ほとんど気にならないレベルに収まっているとのこと。さらに昨今ではWindows on Arm向けのネイティブ対応アプリケーションも着実に増えてきており、互換性の懸念は急速に解消されつつあるようだ。

