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最終更新日 2025年5月22日 18:06

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【オレスマホ Vol.056】ボディも“鉄仮面”もスケルトン。かつてのビジネス神器「PalmPilot」の激レアカスタムを発見

2017.03.15 00:00 更新

2017.03.15 取材

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オレスマホ

 かつてPDA全盛の時代、アキバで“Palmの聖地”として知られたMobilePLAZAには、今でも当時の名物端末が完動品の状態で展示されている。その中から、店長の古川さんが一番のお気に入りとして紹介してくれたのは「PalmPilot」。当時驚きの実用性を引っさげ登場した名機だが、この外装を纏った個体は、他ではまずお目にかかれない。

  • MobilePLAZA 古川さん
    MobilePLAZA 古川さん
  • Palm「PalmPilot」
    Palm「PalmPilot」
Vol.056 MobilePLAZA 古川さん
Palm「PalmPilot」

ウチはもともとマックプラザといって、Macintoshを扱うお店でした。もう20年以上昔の話になりますか。それから扱いのメインがPowerBookに変わったりしつつ、PDAを扱い始めたのは看板がMobilePLAZAに変わってからのことです。当時のPDAといえば、ビジネスマンの必需品。日本ではシャープのPDA(ザウルスなど)が人気でしたが、ウチが売っていたPalmにもたくさんの愛好家がいましたね。特にウチは結構頑張っていて、Palmによれば日本で売れた端末の40%はこのお店で販売したものだとか。社長が来日した時には、「世界で二番目にたくさんPalmを売ってくれるお店だ」なんて言ってくれたもんです。どこが一番かは知りませんけどね(笑)。

今回のオレスマホは、先週末にリニューアルオープンしたMobilePLAZAから。フロアの一角に並ぶショーケースには懐かしの端末がズラリ、これを見るために来店する愛好家もいる
1992年に設立されたPalmから発売された、当時革新的だったPDAの名機「PalmPilot」。ちなみに名称が文房具のパイロット社と争議になり、裁判和解後はPilotという名は使われなくなった

それはさて置き、個人的に一番のお気に入りとなると、この「PalmPilot」でしょうか。当時のPDAは軒並み大きいものばかりでしたが、コレはご覧の通りとてもコンパクト。このサイズ感を追求するために、開発者のジェフ・ホーキンスが片っ端からワイシャツの胸ポケットを採寸して回った・・・なんて逸話もあるそうです。「レンガのようだ」なんて言われたアップルの「ニュートン(Newton)」と並べると、衝撃的なまでに小さく軽かったですね。

それでいて、電池持ちも素晴らしかった。ちょうど話に出た「ニュートン」あたりは、バッテリー駆動でギリギリ1日というところ。なんとコレは、使い方次第では単4電池×2で2週間以上持たせることができました。何より実用性重視で開発した、Palmの面目躍如でしょう。

まるでレンガと陰口を叩かれるモデルがあった一方で、「PalmPilot」はワイシャツの胸ポケットに入るコンパクト設計で驚かれた。もちろん重さもきわめて軽い
圧倒的な電池持ちを実現、電源は内蔵バッテリーではなく電池を採用した。メモリは標準で128KBや512KBだったところ、本機は2MB(チップは東芝)を実装。後期には8MBや16MBのモデルもあった
ボトムには、クレードルに装着してPCと連携できたHotSync用のバスが。普段はこの部分にネックストラップを取り付け、首から下げて使っていた
今でも年に何回かは動作チェックのため動かしているとのこと、もちろんコレもちゃんと使えます。当時としてはかなりスピーディーな処理速度、そしてスタイラスによる一筆書き入力が楽ちんでした

そして実際に使ってみると、処理速度がかなり速い。当時のPDAは住所録を開くと数秒待たされる・・・なんてことはザラでしたが、コレは一瞬です。ほとんど今のスマホと変わらないレスポンスで使えるので、これは当時にしてはすごいことでした。

さらに面白かったのが、「Graffiti(グラフィティ)」という手書き入力の方法ですね。アルファベットを簡略化して一筆書きできるようにした入力方式で、今でいうジェスチャー入力のようなものでしょうか。これがとんでもなくスピーディーに入力できて、処理も軽い。今でもクセとして残ってしまうくらい(笑)、毎日便利に使ってました。Android向けには「Graffiti」の入力アプリも出ているので、当時使っていた人は今でもスマホで愛好しているかもしれませんね。

スタイラスは側面に内蔵。以前はもっとクリアだったところ、使っている内に多少黄ばんでしまったらしい
フレームからカバーまで完全なスケルトンの「PalmPilot」は、実はかなりの激レア品。いったいどうやってここにたどり着いたのだろう

ちなみになんでスケルトン仕様になっているのかと言えば、実はこの端末は一部の関係者向けに配られた特別なモデルなんです。後継の「Palm III」では結構な数が出回ったスケルトン仕様ですが、「PalmPilot」ではかなり希少。さらにクリアタイプのカバーに至っては、まず出回っていないものです。当時愛好家に“鉄仮面”と呼ばれた、あのカバーのことですね。

ボディ以上にレアなのは、実はこのカバー。一般向けはのっぺりといかつい印象で、当時愛好家たちからは“鉄仮面”と呼称されていた
クリアタイプの鉄仮面を譲り受けた後で、ボタンも追加でリクエスト。これで完全なるスケルトン仕様の「PalmPilot」が完成だ

そもそもPalmでは開発中のサンプルをスケルトン仕様で作るらしく、このカバーはそのサンプルに装着されていたものだとか。アメリカに行った時に、それをPalmの関係者から個人的にプレゼントされたんです。Palmとは付き合いも長くて、アメリカでやっていたEXPOにもよく足を運びました。知ってますか?Palmが最初にEXPOを開いたのって、展示場でもなんでもない公園(!)だったんですよ(笑)。当時会場で配っていたクッキーがまだ残っていたりして、この棚には昔の懐かしい思い出がそのまま詰まっていますね。

当時のEXPOで配布されていたHotSyncアイコンのクッキーは、まだ香りが残っている。「PalmSource」という名前のチョコソースは、同社がソフト部門(PalmSource)とハード部門に分かれた後のものだろうか

文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
MobilePLAZA 秋葉原: https://www.gdm.or.jp/shop/mobileplaza/

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