「アプローチが面白い」と店員も大注目。「H9 Elite」はエアフローに要注意

ガラスパネルを支える支柱をなくした、完全シームレスなデザインを特徴とするミドルタワーPCケース「H9 Elite」と「H9 Flow」がNZXTから発売。各ショップにてブラックとホワイトの2色が入荷、「H9 Elite」が税込37,400円、「H9 Flow」が税込24,640円で販売が始まっている。

フロントと左側面の強化ガラス製パネルをシームレスに繋げるというデザインコンセプトは、ショップ店員の間でも「非常に面白い」と大反響。ただし上位モデルの「H9 Elite」はトップパネルのほとんどもガラス仕様のため、エアフロー構築の難しさを挙げる声が多かった。

パッケージの搭載イメージではGeForce RTX 4090が組み込まれているが、「エアフロー面からとてもオススメできない」という意見も。デザイン面は秀逸なだけに、CPUとグラフィックスカードのチョイスには組む側のセンスも問われそうだ。

もう一つの「H9 Flow」は、メッシュ仕様のトップパネルを採用してエアフローを強化したバリエーションモデル。標準搭載の冷却ファンが非ARGB仕様になっていることもあり、「H9 Elite」との価格差も約13,000円と大きい。搭載能力は変わらず冷却面での制約が少ないことから、こちらを“本命”に推す店員が多かった。

なお、いずれも搭載可能な冷却ファンは最大10基で、水冷ラジエーターはフロント・トップ・マザーボードトレイ右にそれぞれ最大360mmサイズをマウントできる。内部スペースの搭載能力は、グラフィックスカードが全長435mm、CPUクーラーは全高165mm、電源ユニットは奥行き200mmまで。ドライブベイは3.5インチ/2.5インチ共用ベイ×2、2.5インチベイ×4構成になっている。その他詳細はこちらのプレスリリースを参照のこと。

入荷を確認したショップは、パソコンSHOPアーク、ツクモパソコン本店、TSUKUMO eX.の各店。なおツクモパソコン本店では、実際に「H9 Elite」に各種パーツを組み込んでのデモ機が準備中だった。

文： 編集部 絵踏 一/取材・撮影：Tawashi
NZXT： https://nzxt.com/