2026.10.22 11:00 更新
2026.10.22 取材
株式会社PFU(本社:石川県かほく市)は2026年10月22日、HHKB生誕30周年を記念したコンパクトキーボードの限定モデル「HHKB Professional Elite」を発表した。価格はなんと税込330,000円で、本日より先行オーダー権の抽選受付が開始される。
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「HHKB Professional Elite」は、HHKBの初代モデルが登場してから、今年の12月に30周年を迎えることを記念した特別なキーボード。形状を変えずに存在し続ける稀有なデバイスであるHHKBの節目に、「最高峰のHHKBを作りたい」という想いから開発がスタートしたという。
ちなみに“Elite”とは、2003年に発売された初代「HHKB Professional」の開発コード名でもあり、様々な側面からHHKBの原点を強く意識したモデルとして開発された。
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なんと言っても最大の特徴は、重厚感あふれるアルミ削り出し筐体の採用だ。表面にブラスト加工で繊細な処理を行った上で、アルマイト染色を施して質感を高めている。
当初はチタンやマグネシウム、カーボンファイバーなどを使うことも検討されたものの、剛性の高さや素材上の制約などから、アルミの切削筐体が採用されるに至った。いたずらに重量増を求めることはせず、あくまで総合的なバランスを考慮して、本体重量は通常モデル比2倍弱の970gになっている。
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ちなみにアルミ筐体のHHKBは初ではなく、2006年に10周年記念モデル「HHKB Professional HG」で採用されている。当時は税抜25万円~50万円というプレミアムな価格も話題になったが、近年ファン交流イベントなどで「アルミモデルを復刻しないのか」という声が多く寄せられていたという。
その“先輩”と比べると「HHKB Professional Elite」は、より洗練され高級感ある仕上がりになった印象。デザイン面で日本のクリエイティブユニット「TENT」と協創したという筐体は、アルミ素材を採用しながら通常の「HHKB Professional」とまったく同サイズに収められている。
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| 「HHKB Professional HG」との比較 | |
なお、価格は先輩モデルに見劣りしない税込33万円と高額ながら、節目の数字(税抜30万円)に収めたいという思惑もあり「赤字にならない程度で、正直なところあまり儲からない」とのこと。「“一生モノの道具”として長く付き合える点に価値を見出してもらえれば」とは担当者の談。
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キースイッチは静電容量無接点方式の静音スイッチ「Type-S」が搭載され、押下圧はHHKB伝統の45g。ただしアルミの良さを引き出すため、マウント構造は新しく再設計されている。
具体的には、SPCCプレート上に静電容量無接点スイッチをマウントする、トップマウント方式を採用。近年キーボード界でトレンドになっているガスケットマウントは、あえて導入が見送られた。
これに関しては、静電容量無接点スイッチの打鍵感を担うラバードームと多層フォームとの相性が良くなかったようで、「これ以上ないと自負している」という一貫した打鍵感を生み出すために、現仕様が採用されたという事情がある。
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そして初代への原点回帰として、“HHKB本来の配列”である60キー英語配列のみという割り切ったレイアウトも特徴だ。昇華印刷のセンター印字を施した通常刻印モデルに加え、無刻印モデルをラインナップ。カラーはそれぞれ墨・白・雪の3色から選べる。接続インターフェイスはケーブル着脱式の有線USB。
なお、底面にはチルトスタンドの代わりとして、六角ネジで固定するチルト用レッグパーツを装備。前後の向きを入れ替えると角度が変えられるレッグパーツは、ショート・ロングの2種類があり、合計4段階の角度調整に対応している。
ちなみにロゴマークも底面に存在するだけで、設定変更用のDIPスイッチも金属プレートの裏側に隠されているなど、“ノイズになる要素”は最小限に抑えられている。
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販売は300台限定の受注生産方式になっており、内訳は日本向け250台と中国向け50台。本日10月22日から10月28日23:59まで先行販売の抽選受付(当選発表は11月5日以降)が行われ、当選者購入期間は12月1日~12月6日、12月7日11:00から一般販売が開始される流れになっている。
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| 30周年記念のファン交流イベント「HHKBユーザーミートアップVol.10」も12月1日に都内で開催。“HHKBの生みの親”である、御年95歳の和田英一東京大学名誉教授も来場予定だ |
先行販売分は2027年3月頃から順次発送、一般販売分の納期は注文後約4~5ヶ月とのこと。予定販売台数に達するか、2027年6月30日の最終注文期限をもって販売が終了される。
なお製品保証は5年間ながら、特別なモデルということもあり「修理などについては可能な限り対応したい」としている。
文: 編集部 絵踏 一
株式会社PFU: https://www.pfu.ricoh.com/

