【COMPUTEX】完成度ナンバーワン。発売決定のポンプレス水冷「Pumpless AIO(仮)」がRAIJINTEKブースに登場

2016.06.03 02:36 更新

2016.06.03 取材

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 これまでもいくつかのイベントでポンプレス水冷キットを見てきたが、完成度ならナンバーワンの製品がRAIJINTEK Corporation(本社:台湾)ブースに登場。今年10月の発売に先駆け、持ち込まれたプロトタイプモデルでその動作を確認しておこう。

対応TDPは驚きの250W以上

水冷ヘッドとラジエターをチューブで接続するだけのシンプルなスタイルだが、実は非常に高い技術力が必要とされる

例年通り多くの新作を持ち込んだRAIJINTEK。その隠し玉とも言える製品が、ポンプレスで動作するオールインワン水冷キット「Pumpless AIO(仮)」。これまでもいくつかのイベントにてポンプレス水冷キットを見てきたが、いずれも荒削りなものばかり。一方、今回の製品は細部までかなり作りこまれており、完成度は間違いなくナンバーワンだ。

製品版ではチューブの色は変更の可能性がある。なおこの製品は冷却液にカラーをつけることは難しいとのこと

基本的なシステムはこれまでと同じ。ウォーターブロックに受けた熱により、冷却液自体に対流が発生。その循環により冷却ができるというもの。ラジエターをトップに配置しなければいけない制約はあるものの、駆動部を減らせることから製品寿命の延長、さらに水冷ヘッドのサイズを大幅に小型化できるという。

内部を真空に保つためには接合部の処理も非常に重要になる

実際にブースでデモを見たところ、水冷ヘッド部にお湯をかけると自動的に冷却液の対流が開始。温度が下がると停止する。対流に必要な温度は50℃前後とされ、TDPはなんと250~300Wまで対応。CPUだけでなくブラケットさえ用意できればGPUの冷却も十分まかなえる計算だ。

ポットのお湯を水冷ヘッド部にかけると即座に冷却液の対流がスタートする

ちなみにCEOのSteve Shih氏に開発の苦労を伺ったところ、安定した対流を発生させるためには、内部を限りなく真空に近い状態にすることが必要。多くのパーツで構成されるオールインワン水冷で、これをクリアするのが非常に難しかったという。高い技術力により、この問題はすでに解決しているが、価格は一般的なモデルに比べて高くなりそうだ。

なお気になる発売だが、グローバル市場向けには10月を予定している。
(Nangang Booth No. Exhibition Hall 1 J0104)

文: GDM編集部 池西 樹
Raijintek Co Ltd: http://www.raijintek.com/

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