【次に来るモノ】羽ばたき、滑空する生物ドローン最前線

2019.03.20 00:00 更新

2019.03.20 取材

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自由でユニークな発想から生まれる、スタートアップの気になるガジェットをチェックする「次に来るモノ」。今回は、鳥のように羽ばたく生物摸倣型の最新ドローン「MetaFly」を見ていきましょう。

1万円以下から出資できる、鳥を完全模倣した羽ばたくドローン

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間近で見ると虫っぽくも見える、生物模倣による鳥型ドローン「MetaFly」をチェックしていきます

ドローン自体はもはや真新しいガジェットではないかもしれませんが、その最前線には興味深いデバイスがあふれています。今月にKickstarterに登場した「MetaFly」もその代表格でしょう。

生物模倣(Biomimetics)と呼ばれるアプローチで開発されたドローンで、プロジェクトが始まるやわずか10時間で目標達成。すでに目標の900%を超える資金を調達し、製品化が決まっています。作り上げたのは、かつて同様のドローン「Bionic Bird」のプロジェクトを成功させている、航空エンジニアのEdwin Van ruymbeke氏。なんでも祖父の代から50年以上に渡って機械的な鳥の再現を研究してきたというから、並々ならぬ思い入れを感じますね。

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生物の動きを観察・分析して技術に活かす、生物模倣(Biomimetics)によって誕生。親子三代に渡る研究とは情熱的です
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鳥の構造や動きを模倣し、鳥のように飛行する仕組み。普通のドローンとは飛行のプロセスが違います

飛んでいる姿を動画で見ると、まさに鳥そのもの。通常のドローンとは異なり翼を羽ばたかせて飛んでいるため、動作音も比較にならないほど静かです。重さはわずか10g。滑空も可能です。

そして速度は最大30Km/hと、スピード面でもかなりの性能。狭い室内を所狭しと飛び回っているシーンには怖さも感じますが、元から室内で飛ばせるように設計されているのだとか。コントローラにあるのはたった2系統のレバーだけ。直感的な操作にて、家具を避けられるくらいの精密な操縦が可能だそうです。

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部屋の中で飛ばすことを想定して作られたという、精密な操縦性も特徴。充電器としても使えるコントローラは、2系統のレバーで操縦する仕組みです

そうは言っても、どうせぶつければ簡単に壊れちゃうんでしょ?と思いますよね。そのあたりはよく考えられているようで、頭部や脚部、伸縮性のあるウイングは、耐衝撃性に優れた弾力性のある素材で作られています。なんでも壁や地面、木に全速力でぶつかっても大丈夫とか。ただし砂や水に飛び込んだらアウトなので、扱いに注意が必要なのは変わりません。

ちなみに2.4GHzワイヤレスによる通信距離は、最大100m。最大30Km/hのスピードで飛び回っても、まず大丈夫な範囲をカバーしています。通信障害に強いのも特徴で、周波数を高速で切り替える「周波数ホッピング・スペクトラム拡散」を用いた通信方式により、同じ場所で最大50羽を飛ばしても混線しないそうです。

なお、動作時間は12分の充電で約8分間。効率の良い充電にはアップグレードキットに含まれるモバイルバッテリーが必要ですが、ちょっと休ませながら使えば、交代で遊ぶこともできるでしょう。

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全速力でぶつかっても壊れない耐衝撃仕様。重さはたった10gなので、人にぶつかってもダメージは少なそう
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最新のテクが詰まっているからと思っていたら、意外にリーズナブルな「MetaFly」。1万円切りで出資できます

「MetaFly」のキャンペーンは、2019年5月2日22:14(日本時間/UTC+09:00)まで。69ユーロ(8,700円前後/時間制限あり)の手頃な支援額も特徴で、日本を含めた全世界への発送に対応しています。もうちょっと広い家に住んでいたら、即買いだったかもしれません。

文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/

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