(ギークな日々)複雑怪奇!au系MVNOのVoLTE SIMが使える判断基準って何だ?

2019.02.12 16:30 更新

2019.02.12 取材

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通信を4G回線のみで行うSIMをauがリリースしたのは、もう4年以上前のこと。従来のLTE SIMに対して、一般的に「VoLTE SIM」と呼ばれている。当時からau MVNOの代表格だったmineoやUQ mobileも同規格のSIMを提供するのだが、思わぬ事態が待っていた。

au系VoLTE SIMはSIMロック解除された白ロムが必要

2014年12月にauが「VoLTE SIM」に移行してから、auスマートフォンにおけるMVNO SIMの使用ルールも変わってしまったのはご存知だろうか。中古や未使用のauスマートフォン(白ロム)でMVNO SIMを使おうと思ったら、SIMロックの解除が必須。解除されていなければMVNO SIMを入れても反応せず、まったく使えないといった具合だ。

使えると思ってSIMや端末を購入したのに、面倒な仕様のおかげで利用できなかった・・・市場ではこうした悲しい事態が頻発している。この件には総務省も激怒、「そういったMVNOへの意地悪はやめなさい」という通達を出し、auは渋々応じることになる。

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左が3G SIM、右がLTE SIM。「VoLTE SIM」が登場する以前のLTE SIM対応機種は、SIMロック解除の必要はなかった

それでもSIMロック解除は必要?混在するau端末のMVNO利用ルール

こうした総務省の通達もあり、めでたく面倒な仕様が改善。2017年8月以降に発売されたauスマートフォンでMVNO SIMを使う場合、SIMロックを解除することなくSIMの設定のみで使えるようになった。iPhoneやAndroidスマホ、ガラホなど、今では種別を問わず手軽に格安SIMが使用できる。

ところがその新ルールの適用前に発売された機種はというと、相変わらずSIMロックの解除が必要。ちなみにSIMロックは最初に契約した本人以外は誰も解除ができず、ロック状態の端末ではMVNOの利用を諦めるしかない。

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端末の発売時期によってMVNO利用のルールが違う!人気のGalaxyも「S8」ではSIMロックが必要だが、「S9」の場合はすぐに使える

誰でもロック解除できるようになればいいけれど・・・

まだまだ面倒なauスマホのMVNO利用。実はこうした現状を踏まえて、総務省が旧ルールの中古スマートフォンもロック解除できるよう行政指導を行った。中古品を買ってキャリアショップへ持ち込めば、誰でもロック解除できる仕組みを構築中だ。auがもし総務省の提示するガイドラインに従うのであれば、旧ルールの中古機種でも(比較的手軽に)ロック解除できるようになるだろう。

もちろんそうなれば、SIMと端末の買い間違い云々も減って幸せになれる人が増えるハズ。ただしau側は“渋々対応している”というのが実情で、自ら積極的に行動する姿勢は見せていない。過度な期待は禁物ということで、ひとまず「2017年8月以降に発売された機種はSIMロック解除不要」という端末選びの判断基準を覚えておこう。

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SIMロック解除されていない状態で他社SIMを挿入すると、ロック解除番号を求められる

文: フリーライター:太田 文浩

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