エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1659
2026.05.01 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
最終セッションでは構成パーツを用意し、実際に組み込み作業を行っていこう。PCを組み立てながら、マニュアルだけでは見えてこないポイントや、搭載後の各部クリアランス、作業時に気を付けたい点などをより詳しくチェックしていく。
まずはATX規格マザーボードを搭載してみよう。搭載テストにはMSI「MAG X870E TOMAHAWK WIFI」(243.84 x 304.8mm)を用意した。
マザーボードトレイには、出荷時より9本のスタンドオフ(台座)が装着済み。ここにマザーボードのネジ穴を合わせ、付属ネジ「Screw M3 x 5 mm」で固定していく。一般的なミドルタワーPCケースであれば、ここで特筆すべき点は少ない工程だが、Vision 330 CR ARGBではいくつか確認しておきたいポイントがあった。
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| マザーボード搭載後のクリアランスは、トップパネルまで約58mm、曲面強化ガラス製フロントパネル内側まで約205mmだった |
まずひとつ目は、下部右端とその隣の固定ネジ穴だ。ここはボトム面にマウントされた120mm Infinity ARGB リバース PWMファンが干渉し、ドライバーをまっすぐ差し込みにくい。今回は無理をせず、中央の120mmファンを一度取り外してから固定作業を行った。想定外ではあったものの、全高388mmに抑えたコンパクトな筐体だけに、このあたりはレイアウト上のトレードオフと言えるだろう。
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| 3基ある標準装備ファンの真ん中を取り外し、ネジ穴へのアクセスを確保した |
もうひとつは、ケーブルマネジメント機構のセッションでも触れたマザーボードトレイ下部のスルーホールだ。ATX規格マザーボードを固定すると、この開口部は背面コネクタマザーボード向けカットアウトだけに、一般的なATXマザーボードでは完全に塞がれてしまう。
多くのピンヘッダが集まりやすい位置だけに惜しい部分ではあるが、ATX規格で組む場合は、サイドファン側面のスルーホールを経由して配線することになる。なお、MicroATX規格マザーボードであれば、この開口部は活用できることは付け加えておこう。
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| ピンヘッダが集約されるマザーボード下部には、このスルーホールを利用する |
次にCPUクーラーの有効スペースを計測してみた。メーカー公称値は175mmで、CPU上に設置したレーザー距離計も174mmを表示。実測ベースでも公称値に近く、十分なクリアランスが確保されている。デュアルチャンバー構造の筐体ながら、全幅295mmの余裕を活かした内部設計と言えるだろう。
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| CPU上に設置したレーザー距離計。曲面強化ガラスの内側のラインに見立てた高さにテープを張り、これをマーカーとして計測を行っている |
さらに、マザーボードトレイ背面側からCPUクーラーメンテナンスホールも確認した。開口部は実測で幅約175mm、高さ約135mm。AMD Socket AM5標準バックプレートが余裕をもって露出できている。なお、Intel LGA1700 / Intel LGA1851のマウントホール(78 × 78mm)はこれより小さいため、クーラー交換やメンテナンス時の作業性に問題はない。
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| なお計測にあたり、シャドウベイブラケットを取り外した状態 |

