エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1659
2026.05.01 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからは曲面強化ガラスと右サイドのソリッドパネルを取り外し、Vision 330 CR ARGBの内部構造をチェックしていこう。横幅を確保し、背を低く抑えた典型的なデュアルチャンバー設計のPCケースだが、その思想を軸にどのような構造やギミックが盛り込まれているのだろうか。各パートごとに詳しく見ていく。
両サイドパネルを取り外した開放状態から、改めてデュアルチャンバー構造を見ておこう。背面側を真正面から見ると、マザーボードのバックパネル用カットアウトと拡張スロットが並ぶ右側が、いわゆる「メインチャンバー」にあたる。そして電源ユニット用カットアウトを備える左側の“残り部分”が「サブチャンバー」だ。
全幅295mmに対し、メインチャンバーは約200mm、サブチャンバーは約95mm。割合にすると右側約67.8%、左側約32.2%で、おおよそ7:3に区分けされている。
ただしこの7:3という比率は、主に電源ユニット搭載スペース周辺の話だ。サイドファンがマウントされるエリアでは、メインチャンバーが約215mm、サブチャンバーが約80mmとなり、割合は右側約73%、左側約27%へと変化する。このあたりは、単純な箱型ではなく、内部の用途に合わせてチャンバー幅を調整している点として興味深い。
マザーボードトレイをチェックすると、出荷時より合計9本のスタンドオフ(台座)が装着されている。うち中央の1本は肩付きスタンドオフ(shoulder standoff)で、マザーボード搭載時の位置決めに役立つ。
Vision 330 CR ARGBはATX規格に対応するミドルタワーPCケースだが、スタンドオフ位置を示す○印を見ると、特に下部はややタイトであることがわかる。ボトム部に冷却ファンが装着されているため、余計にそう見えるワケだが、実際の組み込み時にはちょっとしたコツが必要になりそうだ。後ほど詳しく解説しよう。
マウントポジションについては既に触れたが、ここでは電源ユニット搭載スペースをあらためて詳しく見ておこう。位置はサブチャンバー中央部で、背面のカットアウトからも分かるように、電源ユニットは縦置きレイアウトを採用している。
対応する電源ユニットはATX規格で、奥行きは最大250mmまで。搭載エリアには比較的余裕があり、余剰ケーブルをまとめるスペースも確保されているため、裏配線スペースを活かしたすっきりとした組み込みがしやすい構造と言えるだろう。

