エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1689
2026.09.07 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
静音PCケースの代名詞として、長年にわたり独自の立ち位置を築いてきたFractal Designの「Define」シリーズ。エルミタージュ秋葉原でも歴代モデルを取り上げてきたが、一貫しているのは、過度な装飾を避けた端正なデザインと、クローズドフロントを軸にした静音性へのこだわりだ。
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| Define R2(2009年10月発売※グローバル市場) | Define 7 White TG Clear Tint(2020年2月発売) |
その一方で、PCケースを取り巻く環境は大きく変化した。CPUやグラフィックスカードの発熱量は増加し、ケースには静音性だけでなく、より効率的なエアフローや大型パーツへの対応力も求められている。冷却性能を前面に押し出したメッシュフロントや、内部を広く見せるピラーレスデザインが市場の主流となるなか、密閉型のフロントパネルを象徴としてきたDefineシリーズには、従来の持ち味を守りながら時代に適応するという難しい課題があった。
その答えとして登場するのが、新作ミドルタワーPCケース「Define One」だ。ひと目でDefineと分かる静かな佇まいを継承しながら、アルミニウム製サイド吸気ベントや統合型フロントエアガイド、LCPブレードを採用する140mmファン「Momentum 14 PWM」を3基標準装備。さらに大型グラフィックスカードや水冷ラジエーター、背面コネクタ式マザーボードへの対応など、現在のPCパーツ事情を踏まえて内部構造にも手が加えられている。
Defineらしさは、最新世代でどのように受け継がれ、そして何が変わったのか。各部の設計と実際の組み込み作業を通じて、新たなDefineシリーズの姿を詳しく見ていこう。なお本稿では国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)より、「Define One Light TG Clear Tint」(型番:FD-C-DEFOA-03)を借り受け、検証を行う。
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Define One Light TG Clear Tint(型番:FD-C-DEFOA-03) 2026年9月3日発売 市場想定売価税込28,680円 製品情報(Fractal Design / 株式会社アスク) |
次にDefine Oneシリーズのラインナップをご紹介しよう。カラーバリエーションはDarkとLightの2色。それぞれ、左サイドパネルにスチールを採用するSolidと、強化ガラスを採用するTGを用意している。
従来モデルのように、BlackやWhiteの表記ではない。またこれまでの実績から、カラーバリエーションや強化ガラスの色違いなどのバリエーションが追加される可能性はあるだろう。
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| Define One Dark Solid | Define One Dark TG Light Tint |
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| Define One Light TG Clear Tint | Define One Light Solid |
実機に触れる前に、スペック表から「Define One」の概要を把握しておこう。対応マザーボードはE-ATX(最大幅277mm)、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、ATXおよびMicroATX規格の背面コネクタマザーボードもサポートしている。
外形寸法は幅235mm、奥行き482mm、高さ500mm。重量はSolidモデルが11.3kg、TGモデルが11.1kgとされる。従来のナンバリング最終モデル「Define 7」と比べて、幅は5mm、奥行きは65mm縮小された一方、高さは25mm増している。特に奥行きの短縮が大きく、設置面積は約14%小さくなった。
結果として、Defineシリーズの大型化に歯止めをかける格好となった最新作には、どのようなメリットと制約が生じているのか。ここが今回の検証ポイントとなりそうだ。
なお、パッケージサイズは幅355mm、奥行き600mm、高さ600mm。付属品や緩衝材を含む総重量は、TGモデルが12.9kg、Solidモデルが13.1kgとなる。店頭で購入して持ち帰るなら、カートを用意したほうが無難だろう。

