エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1594
2025.10.06 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
編集部が初めて実機を見たのは、COMPUTEX TAIPEI 2025(2025年5月20日~23日)の会場だった。ここ数年のCOMPUTEXを振り返ると、ピラーレスデザインのPCケースが次々と登場し、その勢いは今も衰える気配がない。メディアとして軽々しく「食傷気味」と表現するのは避けたいところだが、思いのほか外観で個性を出しにくいデザインだけに、新製品とはいえ新鮮味に欠けるのも事実だ。
そして近ごろは、“ピラーレスデザイン”からの脱却を模索する動きも見え始めている。そんな中、個性的なPCケースを提案し続けてきたThermaltakeが投入したのが今回取り上げる「View 390 Air」シリーズだ。
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| COMPUTEX 2025のThermaltakeブースでひときわ目立つ存在だった「View 390 Air」。他社には見られない独自カラーの展開も、自作派の心を惹きつけるポイントだ |
COMPUTEXに出展された実機はほぼ製品版の出来映え。全4色のカラーバリエーションもそろい踏みで、ARGBファンや”魅せるAIO水冷ユニット”、オプションのLCDディスプレイ等をふんだんに組み込んだ実機には、多くのメディアから注目を集めた。
そして2025年8月6日付グローバルリリースで正式発表。その直前となる8月2日には、東京・ 秋葉原にて開催された新製品発表会「Thermal Camp 2025」にて実機を国内初披露。翌月9月12日には国内代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)より、国内市場での新規取り扱い開始がアナウンスされ、9月19日より国内市場での販売がスタートしている。
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| 「Thermal Camp 2025」(LIFORK 秋葉原 II)での主役PCケースはもちろんView 390 Air。グローバルリリースから国内販売開始まで、綿密にスケジュールされている事が想像できる |
注目が高いまま国内市場でのデビューを果たしたView 390 Air。外観スタイルと内部設計は大いにキニナル所だが、まずはカラーバリエーションからご紹介しよう。
ラインナップは、ブラック(型番:CA-11F-00M1WN-00)、ホワイト(型番:CA-11F-00M6WN-00)の2色がベーシックな選択肢だが、他にブラックとブルーの中間で、プロダクトネーミングを用いたFuture Dusk(型番:CA-11F-00MNWN-00)、そして今回編集部が検証用に選んだバターキャラメル(型番:CA-11F-00MMWN-00)の全4色の選択肢を用意した。
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Thermaltake「View 390 Air Butter Caramel」(型番:CA-11F-00MMWN-00) 市場想定売価税込24,980円(2025年9月19日発売) |
この色を選んだ理由は、PCケースとしては珍しいカラーであり、4色の中でもっとも映える“ステージカラー”として、実機に触れてみたいと思わせてくれたからだ。実際にどの色に人気が集まるかは予想できないが、いずれも甲乙つけがたい発色だけに、ファーストチョイスに悔いはないだろう。ちなみに市場想定売価は全色共通で税込24,980円とされている。
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| View 390 Air Black(CA-11F-00M1WN-00) |
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| View 390 Air Snow(型番:CA-11F-00M6WN-00) |
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| View 390 Air Future Dusk(型番:CA-11F-00MNWN-00) |
View 390 Airを象徴するのは曲面強化ガラスだ。左サイドパネルからトップパネルまでの1枚ガラスで、特徴的なカーブはパノラマビューを作り出し、開放感のあるPCが構築できる。
このフォルムはどこか見覚えがあると思い過去の製品を思い返してみると、2018年にリリースされたオープンフレーム型PCケース「Core P3 Tempered Glass Curved Edition」(型番:CA-1G4-00M1WN-05)で採用されていた強化ガラスに非常に似ている。
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| 2018年10月22日に発表された、「Core P3 Tempered Glass Curved Edition」(型番:CA-1G4-00M1WN-05) |
設計者が共通しているのかは定かではないが、恐らくはこのアイデアが引き継がれているのではないだろうか。もしそうなら、積み上げた実績や発想を次世代にまで受け継ぐ一貫した姿勢は実にThermaltakeらしい。
イントロダクションの最後に、View 390 Airのスペック表にザックリ目を通しておこう。主素材はSPCCで、副素材に強化ガラスおよびプラスチックが使用されている。ケースタイプはミドルタワーで、対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITX。うち、ATX、MicroATXについては、背面コネクタマザーボードにも対応し、ケーブルの露出を極力抑えた”究極の魅せるPC”も構築できる。
なお外形寸法は幅が287mmと広く、見慣れたミドルタワーPCケースとは明らかに異なる。そして奥行きは485mm、高さは503mmで、”大型寄りの中型”といったところ。重量の10.95kgは強化ガラス面の広さが手伝っているようだ。
ちなみにパッケージサイズは、幅374mm、奥行き551mm、高さ588mmで、付属品および緩衝材を含む総重量は12.85kg。店頭購入での持ち帰りには、カートを準備したい。

