ベンチマークテスト:CINEBENCH
まずは定番レンダリングベンチマーク「CINEBENCH」を使い、CPUの純粋なパフォーマンスを確認していこう。なお、今回は旧バージョンの「CINEBENCH R15 / R20 / R23」に加え、新バージョンの「Cinebench 2024 / 2026」の5種類で計測を行っている。
Ryzen 7 7800X3Dとの比較では、5.05GHz前後までクロックが上昇するシングルコアテストで9~10%の差をつけられているものの、4.75GHz前後にとどまるマルチコアテストでは5~6%まで差が縮まり、おおむね動作クロック通りの結果に落ち着いた。
また、Ryzen 7 7700X3Dのシングルチャネル動作(以下:シングルチャネル)との比較では、旧バージョンの「CINEBENCH R15 / R20 / R23」はほとんどスコアに差はなく、メモリ帯域の影響は気にしなくていいだろう。さらに新バージョンの「Cinebench 2024 / 2026」でも、シングルコアテストでは同等、マルチコアテストでも約2%の差に留まった。
そしてZen 5世代のRyzen 9 9950Xとの比較では、シングルコアテストは最高クロックの差(5.7GHz→4.5GHz/約27%)を超える31~39%の大差をつけられた。さらにマルチコアテストでもコア数を超える2倍以上の差がついた。
以前検証を行ったRyzen 7 9700Xとの比較でも、シングルコアテストでは30%以上、マルチコアテストも15~20%低いスコアに留まり、コアアーキテクチャによる違いも確実にある。「CINEBENCH」系のCPUレンダリング処理がメインなら、新アーキテクチャを採用し、価格がこなれているRyzen 7 9700Xのほうが魅力的な製品になるだろう。