エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1660
2026.05.04 更新
文:編集部 絵踏 一/検証:池西 樹/撮影:松枝 清顕
Intel LGA1851やAMD Socket AM5といった最新プラットフォームでは、やはり最新のメモリ規格である「DDR5メモリ」が使用されている。これは「DDR4メモリ」など旧来の規格と比較して、何が違うのだろうか。
そもそもDDR5メモリは、DDR4メモリと同じ288ピンのモジュールを採用しているものの、ピン配置が異なるため互換性はない。マザーボード側にあるメモリスロットの切り欠き位置も違っており、物理的に世代の異なるメモリを接続できないようになっている。
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つまり最新構成でPCを構築しようとすればDDR5メモリを使用することになるわけだが、DDR5メモリとDDR4メモリは規格以外にどういった違いがあるのだろうか。
まず最も分かりやすい進歩が、メモリスピードの大幅な向上だ。DDR4メモリでは2,133~3,200MT/s程度だったところ、DDR5メモリでは4,800~8,000MT/s程度まで向上。中には9,000MT/s以上に達するモデルも登場しており、一度に送れるデータの量が旧来の2倍以上になっている。
さらにモジュール1枚あたりの容量もDDR4では32GBだったところ、DDR5では最大128GBまで増加。より手軽に大容量環境が構築可能になった。
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また、DDR4メモリでは電源電圧の管理をマザーボード側で行っていたところ、DDR5メモリではメモリモジュール上に「PMIC(電力管理IC)」が搭載され、直接電力調整を管理できるようになった。CPUのすぐ近くで電力を制御できることからノイズが低減され、より信号の安定性が向上している。定格電圧が1.2Vから1.1Vに省電力化された点も特徴だ。
そしてデータの訂正機能(ECC)をチップに内蔵する「On-die ECC」が導入された点もトピック。チップ内で発生した不良ビットをメモリ自身が検知して修正するもので、システム全体のクラッシュを防ぎ、長時間の高負荷作業でも高い安定性が維持できる。
つまりDDR4メモリに比べて、DDR5メモリはメモリスピードが大きく向上し大容量化。さらに省電力性能も向上し、より高い安定性も実現したというわけだ。
メモリのスペックや規格について把握したところで、実際の運用について考えてみよう。まずは冒頭に立ち返り、どれくらいのメモリ容量が適切なのか。
基本的にWindows 11を搭載するシステムにおいて、簡単な事務作業だけなら8GB程度でもいいかもしれない。ただし複数のアプリやタブを同時に開いたり、同時に動画視聴もこなそうとすると16GBは欲しいところ。また、AAAタイトルなど重量級の3Dゲームや動画編集、配信などを楽しむなら32GBあれば快適な環境が手に入るはずだ。
なお、クリエイティブ系アプリを運用するクリエイター向け環境では大容量メモリが要求されるため、快適な運用には32GB以上(または64GB以上など)が必要になる場合がある。
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| より高いパフォーマンスで動作させるため、2枚1組のデュアルチャネル構成で組み込みたい |
そしてそれらのメモリを購入する際、考慮しなければならないのが「デュアルチャネル」構成だ。これは同じ容量・規格のメモリを2枚1組で使うことにより、データの通り道が2倍になるため、1枚運用(シングルチャネル)よりスムーズなデータ処理が可能になるというもの。例に挙げると、同じ32GBでも「32GB×1枚」より「16GB×2枚」の方が高速で、効率的に動作する。
現行のマザーボードはほとんどがデュアルチャネルに対応しているほか、メモリもデュアルチャネル運用を前提にした2枚セットで販売される製品が多い。実際に組み込む際は、2枚組の場合にどのスロットを使用するのか、マザーボード側の仕様をしっかり確認しておきたい。
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| マザーボードのマニュアルにも記載されているが、CPUソケット側から数えて2番目と4番目のスロット使用が推奨される場合が多い |

