エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1578
2025.08.18 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
グラフィックスカードは長さ450mmまでをサポート。これを踏まえ、搭載テストにはNVIDIA「GeForce RTX 4080 SUPER Founders Edition」を用意した。カード長は304mmで、幅は137mm、厚さは61mmの3スロット占有デザインを採用する。
搭載手順は非常にシンプルで、拡張スロット金具を必要数外し、ここにグラフィックカード側のブラケットを装着。あとはハンドスクリューでネジ留めすればいい。GeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionは立派な重量級グラフィックカードだけに、拡張スロットとブラケットをしっかりと装着してからネジ留めをしよう。
|
| 拡張スロットの右手には高さのあるサイドマザーボードケーブルカバーがあり、水平方向のあそびがない。特に甘挿しがないか、しっかりと確認したい |
ちなみにグラフィックカードとフロント140mmファンまでの距離は実測で約165mmを残している。広い有効スペースだけに、ハイエンドグラフィックカードもミドルクラスに見えてしまうほど。こうしてみると、内部容積の広さは各構成パーツの居住空間が十分に確保できるため、組み込みやすさ、周辺との十分な距離、エアフローの最適化など、たくさんの恩恵を受けることができる。
ちなみにVGAサポートブラケット「GPU 垂れ防止スタビライゼーションアーム」もしっかり機能している。とは言え、長さ304mmのGeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionではギリギリで、これよりも短いカードを挿す場合は、付属の「GPUアンチサグアームミニマウント」を利用することになる。
|
| 「GPU 垂れ防止スタビライゼーションアーム」の上下ストローク範囲は約110mm。グラフィックカード厚により適切な高さに調節しよう |
先に検証した「FRAME 4000D」の面影を感じながらの作業だったが、気が付けば”ほぼ別モノ”のPCケースという印象が強く残った。
ただし共通しているのは、近年のCORSAIR製品は非常に工作精度が高く、アイデアにも新鮮さがあるという点。主要ギミックに独自の名称を与えるなど、オリジナリティを主張する一貫した姿勢は、現代の自作PC市場にもマッチしている。それは世界中の自作系インフルエンサーの共感を呼び、“CORSAIRは特別な存在”という優先的な立ち位置を確立する戦略にもつながっているのだろう。このあたりの巧みさは際立っている。
そして設計は非常によく考えられており、組み込みが完成するまでの間、ほぼストレスを感じない。ここは重要なポイントで、シンプルで組み込みやすい設計は容易に実現できても、複雑かつ組み込みやすい設計は実現が難しい。FRAME 5000D RSは多くの仕掛けが熟成されており、時にマニュアルを確認する必要はあるものの、それすらストレスではなく楽しさへと変わる。結果、[○]はあっても[×]は見当たらない。
完成することだけが目的ではなく、その過程そのものを楽しめるFRAME 5000D RSは、現時点において今年最も完成度の高い一台といえる。
提供:CORSAIR
株式会社アスク

