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最終更新日 2026年7月8日 0:19

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1541

これで全てが分かる。Fractal Design「Meshify 3 XL」徹底解説

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2025.05.26 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕

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Fractal Design PCケース フルタワー

オールインワン型水冷ユニットを搭載してみる

Meshify 3 XLはフルタワーに分類される大型PCケースだけに、DIY水冷を構築するベース筐体に選ぶ人もいるだろう。とは言え、多くのユーザーはオールインワン型水冷ユニットをチョイスするのではないか。複数のラジエーター搭載スペースがある中で、ここではトップパネルに360mmサイズラジエーターを設置すべく、Fractal Design「Lumen S36 v2」(型番:FD-W-L1-S3611)を用意。搭載テストを試みた。

Fractal Design Meshify 3 XL
2本のハンドスクリューでシャーシに固定されているTop Blacket。組み込み作業における内部アクセスの利便性に加え、ラジエーターをネジ留めする際にもかなり重宝する

Fractal Design Meshify 3 XL

120mmファンが2基搭載される360mmサイズラジエーターは、Top Blacketを取り外した状態でネジ留めを行った。これをシャーシ側トップ部に戻し、ウォーターブロックをCPUに固定する。Lumen S36 v2はポンプがラジエーターに内蔵されているため、ウォーターブロックの高さは43mmしかない。空冷クーラーなら超ロープロファイル型になる。

Fractal Design Meshify 3 XL
ラジエーターに対してウォーターチューブは左側だが、取り回しを考慮してのちに右側に付け替えている

搭載はスムーズに完了。周辺クリアランスを計測するまでもなく、設置後の様子を見れば余裕を持って搭載できている事が分かるだろう。ともすれば360mmサイズラジエーターが小さく見えるあたり、改めてMeshify 3 XLの内部容積の広さを感じさせられる。

グラフィックスカードを搭載してみる

グラフィックスカードの搭載テストには、NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionを選択した。カード厚は3スロット占有デザインのハイエンドで、公称サイズは長さ304mm、幅137mm、厚さ61mm。参考までに重量は実測で約2,121gだった。

搭載手順はリアパネル側からプラスチック製のリアカバーおよび、上から3段分の拡張スロット金具を外す。そこにGeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionを装着し、拡張スロットが固定されていたネジでしっかりとネジ留めを行う。最後にリアカバーを戻し、補助電源ケーブルを接続すれば難なく作業は完了。特筆すべき事もなく、スムーズに搭載する事ができた。

Fractal Design Meshify 3 XL

作業を楽にしている理由のひとつは、拡張スロットがブリッジレスであること。特に3スロットを使う場合、拡張スロットに挿し込んだ状態で若干遊びがあれば、重量級グラフィックスカードおよび拡張スロットへの負担も軽減できる。

Fractal Design Meshify 3 XL

グラフィックスカードの有効スペースは公称で奥行き512mm。GeForce RTX 4080 SUPER Founders Edition搭載後の前方クリアランスは、実測で約210mmを残した。

総評:Fractal Design「Meshify 3 XL」の[○]と[×]

エルミタとしては、久しぶりとなるFractal製品のレビューだ。内部設計やギミックに一切の妥協を許さないメーカーだけに、新製品のリリースサイクルはやや長めとなる傾向がある。3月に登場した「North XL RC」は派生モデルであったため、今回のMeshify 3シリーズは、久々に投入された待望の新製品。期待と注目が集まるのも当然といえる。

Fractal Design Meshify 3 XL

最近のFractalは、これまであえて距離を置いていた感のある“LEDによるイルミネーション”を効果的に取り入れ、持ち前の設計力と調和する形で製品に反映されはじめている。そして「Adjust Pro Hub」の存在は確かに興味深いが、「ARGB Gen 2 Light Bar」や「Momentum 14 RGB」といった要素が揃う最上位モデル専用の特典であり、それに伴うコストも無視できない。Meshify 3シリーズ全体を評価するうえでは、これらの要素は除外して考えるのがフェアだろう。

それを踏まえ、Meshify 3の[○]な部分はやはり高い拡張性に尽きる。取り上げたモデルがフルタワーの「XL」だから当然と言えば当然だが、広い内部容積と広いパネル面積を活用し、複数の冷却ファンとラジエーターが設置できる。そして設置後の各パーツ同士の距離はほどよく、クリアランスも十分に確保できていた。組み込みやすさ、メンテナンスのしやすさ、拡張のしやすさいずれをとっても、トップクラスの仕上がりで実力を見せつけた。

Fractal Design Meshify 3 XL

[×]な点として挙げておきたいのが、PSUシュラウド天板の付け根に設けられたスルーホールの使い勝手だ。ケーブルマネジメントの検証時に測定したところ、スルーホールのサイズは幅約20mm、長さ約180mmで、一見十分な大きさに思える。

Fractal Design Meshify 3 XL

しかし、PSUシュラウド内部の高さは標準的とはいえ実測で約95mm。ここに高さ86mmの電源ユニットを搭載すると、スルーホールの幅は実質的にかなり狭くなる。さらに、マザーボード下部に並ぶピンヘッダも干渉するため、PCI Express(6pin/6+2pin)コネクタの取り回しが難しくなるケースがある。PSUシュラウド天板に別途グロメット付きのPCI Expressコネクタケーブル用のスルーホールが欲しい。

提供:Fractal Design
株式会社アスク

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