エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1674
2026.07.02 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
公称180mmの有効スペースにはハイエンド志向の空冷クーラーが搭載できる。しかし本稿では多くの人が選択するであろう、オールインワン型水冷ユニットをチョイスした。検証にはAntec「VORTEX LUM 360 ARGB WHITE」を使用。360mmサイズラジエーターは唯一搭載できる、トップパネルに固定する。
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| トップパネルのネジ穴はスリットタイプ。ラジエーターのネジ穴ピッチに合わせてネジ留めができている |
トップパネルは比較的広く、360mmサイズとはいえ長さ397mmあるラジエーターを搭載する作業では、前後方向に余裕があるためスムーズに固定作業ができた。27mm厚ラジエーターに25mm厚ファンを搭載した状態でも窮屈さはなく、クリアランスはまったく問題がなかった。
また直径67mm、高さ48.5mmのポンプ内蔵ウォーターブロックは小さく見えるほどで、ケーブルの取り回しも問題がない。要所のスルーホールと裏配線スペースを活用すれば、ケーブルの露出が最低限で組み込むことができそうだ。
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搭載テストではラジエーターの末端からフロント曲面ガラスまで約30mmのマージンが確保できている。奥行き480mmのスペースを上手に活用した内部設計であることを感じさせる |
組み込みセッションの最後に、グラフィックスカードを搭載してみよう。検証にはNVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionを用意した。カード長は304mm、幅は137mmとされ、厚さ61mmの3スロットを占有するハイエンドモデルだ。
搭載方法はシンプルで、ハンドスクリューで固定された拡張スロット3本を外し、GeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionをマザーボードに固定。ハンドスクリューでネジ留めを行い、16ピン(12+4ピン / 12VHPWR)電源ケーブルを接続する。
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狭い場所でのハンドスクリュー固定作業。磁力の弱いドライバーでは脱落して作業がしづらい。個人的には六角インチネジの方が作業しやすいと感じた |
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| GeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionとフロント強化ガラスまでは実測で約140mmの空きスペースが確保できている |
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| グラフィックスカードとPSUシュラウド間は実測で約75mm。スペース的に余裕があることがわかる |
ちょっとした新製品ラッシュが続くAntec。国内代理店であるリンクスインターナショナルのリリース一覧をざっと眺めると、2026年に入ってからバリエーションモデルを含め、非常に多くの新製品が投入されている。先行き不透明な構成パーツの高騰をよそに、2026年後半も積極的なモデル展開を見せてくれるはずだ。
そんな中で今回取り上げたC6 Curve Airは、十分に選択肢へ加えられるミドルタワーPCケースだった。ピラーレスデザインPCケースは食傷気味という声も聞こえてくるが、外観だけでなく内部設計に目を向けると、今でも新しい発見がある。
C6 Curve Airも例外ではない。「SIDE-MOUNTED PSU CHAMBER」を設計の軸とし、同社が提唱するFLUXシリーズとはまた異なる「VERTICAL COOLING」によるエアフローを構築している。あえて右サイドファンを設けず、“冷却ファンを魅せない”フロント周辺のパノラマビューを実現している点は、本製品ならではの大きな[○]と言えるだろう。
一方で[×]を挙げるなら、理想的なケーブルマネジメントの難度がやや高いことだ。背面コネクタマザーボード対応を謳う一方で、マザーボードトレイ背面の裏配線スペースは公称30mm。さらに「SIDE-MOUNTED PSU CHAMBER」によって電源ユニットやケーブル類を背面側へ集約する構造のため、余ったケーブルを逃がすスペースにはあまり余裕がない。
もちろん実際に間仕切りや明確な境界線が設けられているわけではなく、多少のはみ出しは許容範囲だろう。しかしPSUシュラウドファンのエアフローを妨げないよう美しく配線するには、いつも以上にケーブルの取り回しや処理に時間を掛ける必要がありそうだ。
曲面ガラスが生み出す独特の存在感と、PSUシュラウドファンを軸にした独自の冷却設計。C6 Curve Airは、見た目だけで終わらないピラーレスデザインPCケースとして、Antecらしい工夫が光る1台だった。
提供:Antec
株式会社リンクスインターナショナル

