エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1673
2026.06.24 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
Noctua初のオールインワン型水冷ユニット「NL-LC1」シリーズ。前回の360mmモデル「NL-LC1-36」に続き、今回は240mmモデル「NL-LC1-24」と420mmモデル「NL-LC1-42」の検証を行った。
今回のテストで特に印象的だったのは、最もコンパクトな240mmモデル「NL-LC1-24」の完成度の高さだ。Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3D2 Dual EditionといったハイエンドCPUを組み合わせても冷却性能に不足はなく、360mmモデルとの差も想像以上に小さい。一般的なミドルタワーケースとの組み合わせを考えると、多くのユーザーにとって十分すぎる性能を備えていると言えるだろう。
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| 筆者がイチオシするのは240mmモデル「NL-LC1-24」だ。自作派の誰もがハイエンド構成を組むわけではなく、ケース互換性や価格面を考慮すると、国内予価4万円以下という売価は大きな魅力と言えるだろう |
一方、360mmモデル「NL-LC1-36」は、改めてシリーズの中心的存在であることを実感させた。240mmモデルよりも冷却性能と静音性に余裕がありながら、420mmモデルほど搭載環境を選ばない。冷却性能、静音性、互換性のバランスに優れており、迷ったらまず選びたいモデルだ。
そして420mmモデル「NL-LC1-42」は、シリーズ最高峰の名に相応しい結果を残した。特に高負荷時には360mmモデルを上回る冷却性能を発揮しており、CPU温度を少しでも低く抑えたいユーザーや、静音性を重視しながらハイエンドCPUを運用したいユーザーにとって魅力的な選択肢になるだろう。
興味深いのは、今回の結果から見えてきたのが単純なラジエーターサイズ競争ではなかったことだ。240mm、360mm、420mmのいずれも完成度が高く、それぞれのサイズに明確な存在意義がある。PCケースサイズや運用スタイルに応じて最適なモデルを選べる点こそ、「NL-LC1」シリーズ最大の魅力と言えるだろう。
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| パッケージ内部の通称”腰巻き”には、ウォーターブロックのヘッド部分に装着するマグネット式エンブレムが付いている |
長年にわたり空冷CPUクーラーのトップブランドとして君臨してきたNoctua。その同社が満を持して投入した初のAIO水冷は、単なる参入第1弾とは思えない完成度を備えていた。空冷で培った静音性へのこだわりと冷却技術を受け継ぎながら、新たな選択肢として確かな存在感を示した「NL-LC1」。今後のAIO水冷市場において、間違いなく新たな基準のひとつになる製品だ。
そして気が早い話だが、すでに気になるのはNoctuaの次の一手だ。ここまで完成度の高い製品を送り出されると、その先に何を用意しているのか想像がつかない。Noctua初のAIO水冷が成功を収めた今、その次なる一手を楽しみに待ちたい。
協力:Noctua

