エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1673
2026.06.24 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここからは「NL-LC1」シリーズの240mmラジエーター搭載モデル「NL-LC1-24」を実際にPCへ組み込み、その性能をチェックしていこう。まずはIntel Core Ultra 200Sシリーズの最上位モデルCore Ultra 9 285Kを用いたテストから見ていく。
ストレステストには「OCCT 16.11.1:CPU」と「Cinebench 2026:30 minutes(Test Stability)」を使用し、CPU温度は「CPU Package」の値を採用した。騒音値はデータログ機能を備えたアズワン製騒音計「TM-103」をPCから30cmの位置に設置して計測している。なお、ポンプ設定は「Quiet」「Balanced」「Manual」の3モードでそれぞれテストを実施した。
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| BIOSの「Power Delivery Profile」は、PL1/PL2=250Wに設定される「Intel Default Mode」を選択した |
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| Core Ultra 200Sシリーズ最上位の24コアモデルCore Ultra 9 285K。Processor Base Powerは125W、Maximum Turbo Powerは250W | |
Package Powerが170W前後で動作する「Cinebench 2026」では、平均CPU温度はいずれのポンプ設定でも66℃前後で横並びとなった。先日詳細検証をお届けした360mmラジエーターモデル「NL-LC1-36」との差も約1℃にとどまり、冷却性能に大きな違いは見られなかった。
また、Package Powerが250W前後まで上昇する「OCCT 16.11.1」でも、CPU温度はいずれも平均83℃前後で、ポンプ設定による影響は確認できなかった。ただし、「NL-LC1-36」と比較すると約3℃高く、Maximum Turbo Power付近で動作する高負荷環境ではラジエーターサイズの違いが表れている。それでもCPUの許容温度である105℃には十分なマージンがあり、Core Ultra 9 285KやCore Ultra 7 265KといったハイエンドCPUでも安心して運用できるだろう。
続いて、ファン・ポンプの回転数と騒音値を確認していこう。ポンプ回転数は、ASRock「Z890 Taichi」の「AIO_PUMP」コネクタを使用しており、各モードで「Quiet」が約2,100rpm、「Balanced」が約2,600rpm、「Manual」が約3,400rpmとなった。
アイドル時の騒音値は、「Quiet」で27~28dBA、「Balanced」で28~29dBA、「Manual」で31dBA前後となり、「Manual」では、静かなテスト環境ではポンプの動作音を認識できるようになる。これまでチェックしてきたオールインワン型水冷ユニットの多くが、アイドル時でも34~35dBA前後を記録していたことを考えると、このモデルの静音性は良好と言える。また、3層構造の「NL-PNA1」の効果によるものか、高周波成分が減衰しており、耳障りなノイズは少なく感じた。
ファン回転数が1,800rpm前後まで上昇する「OCCT 16.11.1」では、いずれの設定でも約38dBAで「NL-LC1-36」とほぼ同じ。ただし、「Cinebench 2026」ではファン回転数が「NL-LC1-36」の1,100~1,400rpmから1,200~1,600rpmへと上昇していることもあり、「Manual」では36dBA前後、「Quiet」および「Balanced」でも33dBA前後を記録し、「NL-LC1-36」より高くなった。消費電力が比較的低いCPUでも静音性を重視するなら、あえて冷却性能に余裕のある「NL-LC1-36」を選ぶのも有効な選択肢だろう。

