エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1662
2026.05.13 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
最後に「EXPERT P35S」の「ワンボタンデータ破壊」機能を試していくことにしよう。使い方はケースの表面に実装されている「2段階安全プッシュボタン」を「スタンバイ」位置までスライド。その後、さらに力を掛けて「破壊開始」位置までスライドすれば完了になる。実際に操作をしたところ、「スタンバイ」位置までのスライドでもスイッチは重めで、スライドの荷重も変わるため間違って操作することはないだろう。ちなみに冒頭でも触れた通り、一度でも「破壊開始」位置までスライドすると、二度とSSDは使えなくなる。
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| データ破壊前。デバイス マネージャーで認識しており、エクスプローラーからアクセスができる | |
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| まずは「スタンバイ」位置までボタンをスライド。この段階では破壊は実行されず、ボタンを元の位置に戻すことができる |
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| さらに力を掛けて「破壊開始」位置までスライドするとデータが消去され、NANDフラッシュが破壊される。さらにボタンも戻せなくなる |
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| データ破壊後。デバイス マネージャーでは正しく認識しているものの、エクスプローラーからはアクセスができなくなる | |
これまでにもパスワードロックやハードウェア暗号化などの機能を備えたセキュアなストレージは数多く存在していた。しかしTeam「EXPERT P35S」では、物理スイッチひとつでデータだけでなくNANDフラッシュも破壊する「ワンボタンデータ破壊」という、これまでにない手法によってデータの復元を不可能にするセキュリティを実現している。
特許取得済みの回路には高電圧出力用の「ENERGY TANK」が内蔵されており、外部から給電のない状態でも破壊機能の使用が可能。さらに明確に荷重の異なる「2段階安全プッシュボタン」は、物理的な「誤操作」を防止するだけでなく、ユーザーに明確な「覚悟」を要求する設計となっている。
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一度ボタンをスライドさせればデバイスは完全に破壊され、1年間の製品保証もその瞬間に消失する。決して万人向けの製品ではない。しかし、機密を守るためにはデバイスそのものを破壊するという選択肢は、従来の「暗号化」とは一線を画す、極めて合理的なアプローチだ。重要なデータを扱うユーザーにとっては、有効なソリューションとなり得るだろう。また個人用途であっても、「絶対に見られたくないデータ」があるなら、この“最後の手段”を備える価値はある。
今後はこの物理的にSSDを破壊するコンセプトをベースに、紛失時にも対応できる遠隔破壊機能など、さらなる進化にも期待したい。
協力:Team Group
