エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1661
2026.05.11 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからはパッケージより本体を取り出し、「P7S」の外観デザインをチェックしていこう。出荷時、本体は半透明の保護袋に覆われており、これを取り外してケース上部を確認すると、デフォルトでは遮音パネルが取り付けられていた。
なお、付属のメッシュタイプダストフィルターは、PCケース内部のPSUシュラウド上に装着された格好で同梱される。高エアフロー環境を重視する場合は、こちらへ交換して運用することになる。
フロントパネルデザインは、実にAntecらしい。同社の静音特化型PCケースのヒット作に共通するのは、いわゆるフラットデザインだ。装飾を抑えたシンプルなパネルで、下部中央に配されたAntecロゴも控えめなワンポイントとして機能している。
素材はプラスチック製で、表面には手垢や汚れが目立ちにくいヘアライン風の加工を施した。また両サイドの縦ラインには小型の通気孔を設け、内部には防塵対策用フィルターも装着されている。
スチール製シャーシへの固定は、左右各4本のピン(ファスナー)によるツールフリー仕様だ。下部に設けられた隙間へ手を掛け、手前へ引くことで比較的容易に取り外すことができる。
なお、パネルサイズは幅約220mm、高さ約410mm、厚さ約35mm。ちなみにフロントパネル裏に防音材は使用されていない。
各種スイッチおよびアクセスポート類は、トップパネル前寄りの右側にレイアウトされている。P7SはミドルタワーPCケースのため、床置きはもちろん、デスク天板に設置した場合でもアクセスしやすそうだ。
内訳は手前から順に、長方形のボタンがPowerスイッチ、その奥にあるひとまわり小さなボタンがResetスイッチ。さらにマイク / ヘッドフォン用ジャック、USB 3.0 Type-A×2、USB 3.2 Type-C Gen 2×1を装備している。
トップパネルは、P7Sを特徴づけるポイントのひとつだ。既に触れた通り、出荷時には厚手の軟質樹脂シート系素材による遮音パネルが装着されている。スチール製トップパネルには、小さな正方形のパンチング加工による通気孔を設けているが、遮音パネルはこれを完全に塞ぐことで物理的な音漏れを抑制する仕組みだ。
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標準装備品の遮音パネル表面には、透明な保護シートが装着されている。使用時はこれを取り外すことになる |
エアフロー性能とのトレードオフにはなるものの、フロントパネルのフラットデザインとも調和しており、Antecが過去に展開してきた静音系PCケースを思わせる外観デザインを思い起こさせる。密閉型PCケースの選択肢が減少している昨今の自作PC市場においては、かつて主流だったスタイルを新鮮に感じるユーザーも多いかもしれない。
一方、メッシュ仕様で防塵対策も兼ねた付属ダストフィルターへ交換すると、P7Sは一転してエアフロー重視型PCケースとして性格を変える。後述する冷却ファンやラジエーター増設時には、このダストフィルターの利用が前提となるため、現在の高発熱化した構成パーツ事情を踏まえると、こちらのスタイルが主流になりそうだ。

