エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1654
2026.04.17 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
次に見ていくのは、DLITEの内部構造だ。外形寸法からも想像できる通り、両サイドパネルを開放して全体を眺めると、奥行きよりも高さに余裕を持たせたレイアウトであることが見て取れる。PSUシュラウド上のスペースも広く、トップにラジエーターを搭載しても余裕のある内部空間が確保されている。ここからは各ポジションごとに詳細をチェックし、DLITEの構造をさらに掘り下げていく。
DLITEの対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITX。マザーボードトレイには、出荷時から合計9本のスタンドオフが装着されている。このうち中央の上段と中段の2本は肩付きスタンドオフ(shoulder standoff)で、マザーボードの位置決めをスムーズに行える。
さらにATXマザーボード周辺を見ると、複数のカットアウトが設けられているのが分かる。これは背面コネクタマザーボードへの対応によるものだ。一見するとケーブルマネジメント用のスルーホールにも見えるが、用途の異なる開口部である点は押さえておきたい。
波状の凹凸加工が施されたフロントパネルを取り外すと、シャーシ前面には出荷時から3基の120mmファンが搭載されている。採用されているのは、アドレサブルRGBを内蔵した「XM120」(厚さ25mm)だ。主な仕様は、回転数850~1,500rpm、騒音値30.7dBA、風量63.83CFM、静圧1.29mmH2O。軸受けはハイドロベアリングを採用する。
アドレサブルRGBイルミネーションは、フロントパネル下部に設けられたLED Lighting Control Switchから操作可能で、18種類のライティングモードを選択できる。通気孔仕様のフロントパネル越しに、発光の様子を楽しめるというワケだ。なお、シャーシには前面よりテーパーネジで固定。ネジ穴は固定位置が微調整できるスリットタイプで、最大360mmサイズのラジエーターも搭載できる。
トップパネルに装着済みのダストフィルターを外すと、天板部分にはパンチング加工による通気孔に紛れて複数のネジ穴が確認できる。スリットタイプのネジ穴には、120mmファンなら最大3基、140mmファンは2基の増設が可能。ラジエーターは280mmおよび360mmサイズに対応する。
フロントパネルと同様に360mmラジエーターをサポートするが、オールインワン型水冷ユニットの性能を最大限に引き出すなら、トップパネルに設置するユーザーも多いはずだ。
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| そもそもフロントパネルには3基の標準ファンがあるため、ほとんどのユーザーがトップパネルにラジエーターを搭載することになるだろう |
マザーボードトレイ右側のスペースには、120mmファンを最大3基まで増設できる。サイドファンは近年のPCケースではトレンドのひとつで、とくにフロントを密閉したピラーレスデザインの登場以降、採用例が増えている。
DLITEは前面に120mmファンを3基標準搭載するが、さらに冷却性能を強化したい場合は、このサイドエリアへの増設も検討したい。なおスペースの都合上、ラジエーターの搭載は非対応とされている。
後方の上部には120mmファン「MX120」が1基標準で装備されている。さらに最もベーシックな120mmサイズラジエーターの搭載もサポート。ネジ穴を確認するとスリットタイプが採用され、固定位置の微調整ができるようになっている。
PSUシュラウド天板部分にも120mmファンが2基増設できる。近頃のPCケースでは、グラフィックスカード周辺の熱を拡散させる目的から、増設スペースとして活用例が増えている。なおDLITEでは増設用ネジが付属していないため、別途用意する必要がある。
マザーボードトレイ中央、CPUクーラーメンテナンスホールの下にはファンハブが標準搭載されている。基板上には4基分の4pin PWMコネクタと3pin ARGBコネクタを備え、標準ファン「XM120」はすべてここに接続済みだ。マザーボードへはPWMファン用とARGB用、2本のケーブルを接続するだけで、給電とイルミネーションをまとめて制御できる。
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| 標準装備品の4chファンハブ。基板サイズは実測で幅約65mm、高さ約35mmで、マザーボードトレイには2本のネジで固定されている |
そして、LEDライティングは18種類のモードを用意。フロントパネル下部のLED Lighting Control Switchから切り替えが可能で、好みに応じた発光パターンを楽しめる。また、マザーボードとの同期は同スイッチを約3秒長押しすることで有効になる。切り替え時にはファンが白く点滅し、同期モードへ移行する仕組みだ。

