エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1651
2026.04.09 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
FLOVA F50の最大の特徴と言えるのが「TRYX Cross-Flowファン」だ。資料によると10回以上の試作と改良を経て、FLOVA F50向けに開発・完成したという。限られた筐体内部で90°のエアフローを生み出すその効果は大いに注目だろう。なお、出荷時にはフロント側のブラケットに計12本のネジで固定されている。
一度取り外して構造を見ていこう。プラスチックカバーを含めた全長は約365mmで、内部には幅約300mmの円筒状ブレード(20枚)を備える。シャーシ左側の通気孔から外気を取り込み、一般的な軸流ファンとは異なる“面で押し出す”エアフローを形成するのが特徴だ。そして本体には3つのモードからセレクトできる切り替えスイッチを装備。その内訳は以下通りだ。
Ecoモードは、最大でも1,100rpm / 20dBAで動作。消費電力のEcoもさることながら、静音状態を保つ運用に向く。出荷時の設定であるPerformanceモードは、PWM信号に応じて0~1,800rpm / 30dBAで動作し、可変領域から一般的な設定と言えるだろう。そしてOver-Driveモードは最大2,500rpmで動作し、ハイエンド構成での高負荷状態になる運用でセレクトできる。
ただし切り替えスイッチはTRYX Cross-Flowファンの下部にあるため、モードをセレクトする場合は都度左サイドパネルを外す必要があることを覚えておこう。
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| 本体下部には風量を3段階で切り替えできるスイッチを装備 | ネジ固定部(メス)は樹脂に埋め込まれた金属製インサートナットが装着済み |
そしてエアフローは、排気側に装着されたエアーブレードによって制御される。出荷時はブレードが装着されており、風を上方向へ導くことで、ラジエーター搭載時に有利なエアフロー。一方、ブレードを取り外すことでストレートな気流となり、空冷CPUクーラー向けのセッティングへと変化する。
このようにTCFは、CPUの冷却スタイルに応じてエアフローを最適化できるよう設計されており、FLOVA F50の冷却思想を象徴する存在と言える。
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| 3本のネジで固定されたエアーブレード。空冷または水冷の構成によりエアフロー方向を最適化することができる |
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強化ガラス製左サイドパネルの右手には、プラスチック製のパネルを装備。シャーシへの固定はフロント面から合計5本のネジでネジ留めされていた |
