エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1705
2026.10.30 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
次に「ROG Cronox ARGB」の内部構造を解説していこう。売価約10万円のハイエンドPCケースとあって、その外観は一般的な製品とは一線を画す仕上がりだった。では、PCケースとしての真価が問われる内部構造には、どのような仕掛けが用意されているのだろうか。随所に盛り込まれた独自のギミックを含め、細部までじっくりとチェックしていきたい。
続いて、左側面のメインエリアに配置されたマザーボードトレイを見ていこう。「ROG Cronox ARGB」はE-ATX(最大12 x 10.9インチ)、ATX、MicroATX、Mini-ITXに対応し、出荷時から合計9本のスタンドオフが装着されている。
このうち中央の1本には、位置決め用の「センタースタンドオフ」を採用。マザーボードを引っ掛けることで仮固定でき、組み込み作業をサポートしてくれる。
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| 黒丸で囲んだ1本は位置決め用の「センタースタンドオフ」が採用されていた |
マザーボードトレイ周辺は基本的にフラットな構造だが、フルタワーPCケースという位置付けから想像するほど、スペースに余裕があるわけではない。これは電源ユニット搭載エリアを区切る、縦置きPSUシュラウドの存在が影響しているのだろう。このあたりの構造については、後ほど詳しく解説する。
電源ユニットには縦置きレイアウトを採用。PSUシュラウドによって、主要パーツを搭載するメインエリアから分離されている。これによりボトム面には広いスペースが確保され、120mmファンを最大4基増設できる。
対応する電源ユニットの奥行きは最大200mm。ただし、これはPSUシュラウド内部の空間寸法ではなく、実際に計測してみると、シュラウドの傾斜が始まる位置まで約330mm、末端までは約370mmの奥行きが確保されていた。奥行き200mmクラスのハイエンド電源ユニットを搭載した場合でも、余ったケーブルをまとめるスペースには十分な余裕がある。
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| 電源ユニット設置面にはシリコン製クッションを装備。背面には着脱式のリアブラケットが用意されている |
「ROG Cronox ARGB」の冷却性能を左右する、冷却ファンおよびラジエーターの搭載スペースを、各部位ごとに確認していこう。着脱式トップパネルを開放すると、シャーシ上部にはスチール製のファンブラケットが現れる。ネジ穴は取り付け位置を柔軟に調整できるスリット形状で、120mmファンを最大4基搭載可能。ラジエーターは120 / 240 / 360mmサイズに対応している。
マニュアルによると、ラジエーターを搭載する場合、冷却ファンを含めた合計厚は60mm以下に収める必要がある。参考までに、一般的なオールインワン型水冷クーラーでは、ラジエーター厚27mm、冷却ファン厚25mmという構成が多く、合計厚は52mmとなる。したがって標準的な構成であれば問題ないが、厚型ラジエーターや厚さ30mmクラスの冷却ファンを使用する場合は、合計厚に注意したい。
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| スチール製ファンブラケットは2本のネジで固定されている。取り外した状態で冷却ファンまたはラジエーターの搭載作業ができるというワケだ |

