エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1687
2026.08.25 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
ここからはパッケージから本体を取り出し、「Testudo Formation」をじっくり観察していこう。外観は2基のヒートシンクを組み合わせた、ハイエンド空冷CPUクーラーではお馴染みのツインタワー型。ここではTDP 275W対応を謳う冷却構造を、各パートに分けて詳しく見ていこう。
まずはアルミニウム製のヒートシンクから詳しく見ていこう。2基のヒートシンクを並べた、いわゆる「ツインタワー型」は、高い冷却性能を重視した空冷CPUクーラーではお馴染みの構造だ。
放熱フィンは合計58枚で、下部の4枚はメモリスロットとの干渉を考慮して短くカットされている。トップ面にはブラックのカバーを装着。アイネックスによれば、黒色のマザーボードや内部を黒く塗装したPCケースに合わせやすいデザインとしている。なお、出荷時の状態ではヒートシンクに冷却ファンは取り付けられていない。
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| 58枚の放熱フィンで構成されたヒートシンクは「ジッパーフィン構造」と呼ばれている |
左右に配置されたヒートシンクは同形状で、1基あたりの実測サイズは幅約125mm、奥行き約40mm、高さ約115mm。放熱フィンのエッジ部分はフラットではなく、段差を設けた形状に仕上げられている。こうした形状は、空気の流れを意識したものと推測される。ちなみに、黒塗装のトップカバーはトルクスネジ2本で固定されており、通常は取り外す必要はない。
Testudo Formationのヒートシンク構造でユニークなのが「マンガン鋼のU型柱」だ。まるで「音叉」のようなU字型の金属パーツは、左右のヒートシンク間に配置することで長期使用時や輸送時に発生する、左右のヒートシンクが外側へ開くように歪むのを防ぐという。
実際に左右のヒートシンク間を観察してみると、受熱ベース上部の中央にはU型柱がネジ留めされており、左右のヒートシンクを内側から支える構造だ。これまで触れてきたツインタワー型CPUクーラーの中には、左右均等ではなく、明らかに片側へ傾いた製品に遭遇することがある。冷却性能に直接影響があるかは不明だが、U型柱でしっかり固定されている構造には安心感がある。
こうした補強構造も、Testudo Formationの作りへのこだわりといったところだろう。
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| 真横から両者ヒートシンクを見ると、姿勢良く直立していることがわかる |
アイネックスによると、マンガン鋼製U型柱には左右のヒートシンクを支えるだけでなく、CPUクーラーを装着したPCを輸送する際の変形や破損を抑える狙いもあるという。製造メーカーでは、その補強効果を確認するため、PCにCPUクーラーを装着した状態で落下試験を実施している。
試験では、PCケースの角、辺、面を下にした状態で、合計10回の落下を実施。試験後にはヒートシンクに若干の変形が確認されたものの、冷却性能に変化はなかったとしている。また、靱性と弾性を備えたU型柱が落下時の衝撃を受け止めることで、マザーボードへ伝わる負荷の軽減も期待できるという。
これらは製造メーカーが実施した試験結果であり、試験時の映像および画像は株式会社アイネックスから提供されたものだ。U型柱の有無による落下試験後の状態の違いは、以下の画像のとおり。
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| U型柱のない場合のテスト結果 |
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| テスト後の様子(その1) | テスト後の様子(その2) |
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| テスト後の様子(その3) |
