エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1686
2026.08.21 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
|
ここからはゲーム系のベンチマークを進めていこう。まずは人気オンラインRPGの最新ベンチマークである「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」からだ。画質設定は”最高品質”とし、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を行った。
|
グラフィックスカードの負荷が大きい4Kではスコアはいずれも横並びとなった。一方で、WQHDやフルHDではHUDIMM×1のメモリ帯域不足が顕著となり、ほかの構成に最大10%前後の差をつけられた。また、HUDIMM+UDIMMの混在構成はHUDIMM×2やUDIMM×1を上回り、UDIMM×2に近いパフォーマンスを発揮した。UDIMM×1のシングルチャネル構成で運用しているPCの増設用メモリとして、HUDIMMは有力な候補になるだろう。
|
続いて、タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege X」のベンチマーク結果を確認していこう。画質設定は「総合品質:ウルトラ+」とし、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
|
こちらもグラフィックスカードの負荷が大きい4Kでは、各構成間でフレームレートに大きな違いは見られなかった。また、HUDIMM×1を除けば、WQHDやフルHDでもメモリ帯域の影響はほぼ見られなかった。
ただし、HUDIMM×1構成では、WQHDではフレームレートが約2%、フルHDでは約8%低下した。高フレームレートを狙うゲーム用途では、サブチャネルが2系統以上になるよう構成を検討したい。
HUDIMMはサブチャネルが従来の半分に制限されていることもあり、特に1枚挿しのシングルチャネル構成においては、メモリ帯域がフレームレートに直結するゲームや「Cinebench 2026」のマルチコアテストといった負荷の高い処理で明確なスコア差が表れた。極限までパフォーマンスを追求するハイエンド環境や、少しでもフレームレートを稼ぎたい場合には、コストをかけてでもUDIMMによるデュアルチャネル構成を選択するのが無難だろう。
しかし、エントリーからミドルレンジクラスのPCにおいては、メモリの「帯域不足」よりも「容量不足」の影響の方がはるかに大きい。容量不足によってPC全体の動作が著しく低下したり、アプリケーションが正常に起動しなくなったりするリスクに比べれば、日常的なPC作業においてメモリ帯域の違いが体感性能に与える影響は限定的だ。
|
実際、日常・ビジネス用途の性能を計測する「PCMark 10」や従来の「CINEBENCH」シリーズでは、パフォーマンスの落ち込みはほぼ見られなかった。さらに、HUDIMM×2の構成やHUDIMM+UDIMM混在構成では、ゲーム環境におけるパフォーマンスの違いもほぼ解消された。
DDR5メモリの高騰が続く状況下において、コストを抑えつつ実用的な性能を発揮するHUDIMMは、合理的なソリューションと言えるだろう。
提供:Team Group

