エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1679
2026.07.25 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからは、左右のサイドパネルとフロントパネルを取り外し、開放状態から2800Xの内部構造を詳しく見ていく。とはいえ、標準状態で360°パノラマビューを実現するPCケースだけに、おおよその内部構造はすでに見えている。
一見すると見慣れたピラーレスデザインだが、モデル特有の仕掛けや細部の作り、組み込みやすさなど、確認すべきポイントは多い。内部レイアウトや細部の作りを確認しながら、その完成度を検証していく。
強化ガラス製左サイドパネルを外して、マザーボードトレイをチェックしてみよう。トレイ面には出荷時より合計8本のスタンドオフが装着されていた。ATX規格対応のミドルタワーなら9本が標準だが、MicroATX対応のミニタワーPCケースだけに、1本少ない計算だ。さらに細かく確認すると、中央は位置決め用のガイドピンで、マザーボードを載せるだけで位置合わせが容易に行うことができる。
なお、2800Xは背面コネクタマザーボードにも対応するとあって、トレイ部分には多くのカットアウトが確認できる。一見すると裏配線用のスルーホールに見えるが、MicroATXマザーボードの場合、多くのカットアウト部分は基板に塞がれてしまう。
ミニタワーPCケースでは省略されがちなPSUシュラウドだが、2800Xは標準で装備されている。長さ約265mm、高さ約98mmのシュラウドは、天板と前側面に「3D Yパターン」の通気孔を設けることで、内部が密閉状態になるのを防いでいる。なお、シャーシにはリベット固定されており、取り外しには対応していない。
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| 天板部には複数のネジ穴やスルーホールが確認できる。これについては後ほど解説しよう |
奇をてらわないベーシックな内部設計だけに、電源ユニットはPSUシュラウド内へ収める一般的なボトムマウント方式を採用する。右側面の開口部から確認すると、電源ユニットを載せるボトムパネルは冷却ファン部分が開口され、その後方には通気孔を設けている。いずれも大判のダストフィルターで覆われており、防塵対策も万全だ。後方のカットアウトには、出荷時から脱落防止機構付きのハンドスクリュー2本を装備。対応する電源ユニットの奥行きは最大200mmとされる。
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| ちなみにコネクタを側面に配置したCORSAIR SHIFT電源ユニットにも対応する |
「GPUアンチサグ・スタビライゼーションアーム」は、CORSAIRの比較的新しいPCケースで採用が進んでいる機能のひとつだ。名称は異なるものの、2025年1月に発表された「FRAME 4000D」シリーズで初採用された機能だ。当初は非搭載だった「3500X」シリーズも、2025年にアップデートされた「3500X LX-R」から標準装備となっている。
これは長尺・重量級グラフィックスカードのたわみや歪みを防止するもので、PCI Expressスロットを保護するだけでなく、グラフィックスカードを水平に保持することで、見栄えの向上にも貢献する。使い方はヘッド部分がネジになっており、これを緩めれば実測で約45mmの上下ストロークにより高さ調節ができる。実際の使い勝手については、組み込みセッションで確認してみよう。
