エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1529
2025.04.21 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
FRAME 4000Dシリーズは、国内代理店となる株式会社アスク(本社:東京都千代田区)より、1月24日から一斉に販売がスタート。ここまで約3ヶ月が経過しているわけだが、市場での評判は良いと聞く。
そもそもFRAME 4000Dは、2020年10月に販売が開始された「4000D」シリーズが元祖。搭載ファンの種類(または有無)でバリエーションを揃え、4年を経過したところでフルモデルチェンジが行われた格好だ。ちなみにエルミタでは2023年3月、iCUE対応120mm RGBファンを3基標準装備したシリーズ最終型「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」を検証している。新型FRAME 4000Dとの違いを知りたい人は、是非ご一読頂きたい。
ここでラインナップ展開を確認しておこう。FRAME 4000Dは「シリーズ」と表記するとあって、複数のバリエーションが用意されている。まず今回取り上げる「FRAME 4000D Black」(型番:CC-9011290-WW)は冷却ファンは全てオプション扱いとした、最もベーシックなモデル。カラーはホワイト(型番:CC-9011291-WW)も選択可能で、市場想定売価は税込各15,280円とミドルタワーPCケースの普及価格帯に収められている。
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FRAME 4000D Black(型番:CC-9011290-WW) 市場想定売価税込各15,280円(2025年1月24日発売) 製品情報(CORSAIR / 株式会社アスク) |
次に「FRAME 4000D RS」は、フロントに120mmファン「RS120」(ホワイトモデル:RS120 White)を3基標準装備。LEDイルミネーションを必要としないニーズに応えた冷却ファンセットモデルの位置付け。市場想定売価は税込各16,480円とされる。
さらに「FRAME 4000D RS ARGB」には、フロントにアドレサブルRGB LEDファン「RS120 ARGB」(ホワイトモデル:RS120 ARGB White)が3基標準装備されている。こちらは市場想定売価税込各18,280円で、冷却ファン非搭載の無印に比べ3,000円の違いだから、ドレスアップと冷却の要素を安価に手に入れるなら検討の価値は十分にある。
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3つのバリエーションには、それぞれホワイト色もラインナップ。かつての勢いは収まりつつも定番化された、ホワイト系PCパーツによる魅せるPCの構築にはこちらを選択しよう |
実機に触れる前に、FRAME 4000Dをスペック表から紐解いて行く。対応マザーボードはE-ATX(305x277mm)を筆頭にATX、MicroATX、Mini-ITXの各フォームファクタに対応。さらにASUS「BTF」、GIGABYTE「Project Stealth」、MSI「Project Zero」の背面コネクタマザーボードも搭載できる。
外形寸法は幅239mm、奥行き490mm、高さ486mmで、重量は約7.8kg。主素材はスチールで、副素材にプラスチックおよび強化ガラスが使われている。ちなみにFRAME 4000Dの前身とされる4000Dシリーズは、幅230mm(-9mm)、奥行き466mm(-24mm)、高さ453mm(-33mm)だけに、若干大型化されている事が分かる。なお製品資料によると、若干の大型化について「強力なグラフィックスカードと冷却コンポーネントのための確保」としているものの、「デスクトップスペースを占有するほどの大きさではない」旨が記述されている。
なおパッケージサイズは実測で、幅320mm、奥行き555mm、高さ565mm。およそミドルタワーPCケースのそれだが、店頭購入による持ち帰りについては、カートの用意があればなお良しと言ったところ。