エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1270
2023.03.29 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
今回取り上げる「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」は、2023年2月18日より国内市場での販売が開始された、CORSAIRのミドルタワーPCケース。筐体色はブラックとホワイトの2色展開で、いずれも市場想定売価は税込で20,680円とされている。
CORSIAR「iCUE 4000D RGB Airflow Black」(型番:CC-9011240-WW) CORSIAR「iCUE 4000D RGB Airflow True White」(型番:CC-9011241-WW) 市場想定売価税込20,680円(2023年2月18日発売) 製品情報(CORSAIR) |
エルミタで検証するCORSAIR製PCケースといえば、これまで大型筐体が多い傾向にある。そんなイメージが強かっただけに、iCUE 4000D RGB AIRFLOWは覚悟していたよりもずいぶんと小振りに見えたのが第一印象。パッケージサイズこそ幅310mm、奥行き540mm、高さ526mm、重量約9.3kg(梱包材・付属品含む)で、店頭購入からの持ち帰りにはカートの準備が無難だが、頑張ればどうにかなるサイズに収められている。
iCUE 4000D RGB AIRFLOWの元祖は2020年10月に販売が開始された「4000D」にある。まずはここまでのラインナップを整理して見ていこう。
いずれも国内市場での販売は2020年10月24日スタート。3種のバリエーションが一挙に投入された格好だ。販売からかれこれ2年半が経過しているワケだが、一部モデルはオリジナルブランドPCのベース筐体として活躍しており、製品に対する信頼性の高さが想像できる。
4000D Tempered Glass(右)と4000D Airflow Tempered Glass(左) |
ちなみにラインナップの内訳を見ると、全モデルでブラックとホワイトの2色展開。「4000D Tempered Glass」はシリーズ中のベーシックモデルで、左側面に強化ガラスを採用する普及価格帯モデルとも言える。また「4000D Airflow Tempered Glass」は左側面に強化ガラスを採用しつつ、フロントパネルがほぼ全面にわたり通気孔仕様とした、エアフロー強化モデルだ。
さらに当時最上位の「iCUE 4000X RGB Tempered Glass」は、フロント左サイドパネルに強化ガラスを採用。加えてCORSAIRオリジナルのiCUE対応120mm RGBファンを3基標準装備させた。
iCUE 4000X RGB Tempered Glass |
そして最新「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」は、iCUE対応120mm RGBファンを3基標準装備し、フロントパネルのほぼ全面を通気孔仕様、左サイドパネルに強化ガラスを採用する、いわば4000Dシリーズの最終型とも言える。
なおご存じの人も多いだろう。幅と高さで500mmを超える4000Dの兄貴分、5000Dシリーズもラインナップしている。CORSAIRが得意とする大型PCケースにも注目してほしい。
次にスペック表からiCUE 4000D RGB AIRFLOWの概要を確認しよう。外形寸法は幅230mm、奥行き453mm、高さ466mmとされ、奥行き・高さ共に500mmを下回る、典型的なミドルタワーPCケースだ。
対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、E-ATXについては横幅277mmまでの制限付きながら、内部スペースが広く確保できている事が分かる。参考までに、同時発売された「5000D RGB AIRFLOW」は、幅245mm、奥行き520mm、高さ520mmでひとまわり大型ながら、E-ATXは同じく横幅277mmまでとされている。