エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1679
2026.07.25 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
CPUクーラーにはオールインワン型水冷ユニットを選択した。用意したのは360mmサイズラジエーターを備えた「iCUE LINK」接続に対応するCORSAIR「iCUE LINK TITAN 360 RX LCD」(型番:CW-9061026-WW)だ。
おさらいすると、2800XはミニタワーPCケースながら、ミドルタワーPCケース「3500X」と同じく360mmサイズラジエーターがトップパネルに搭載可能。冷却性能に妥協しない設計も2800Xの強みだ。
組み込み手順については、CORSAIRの製品情報からガイドで詳しく解説されている。なお、iCUE LINKに対応するため、ラジエーターには予め専用ケーブルを接続しておく必要がある。これはモデル特有のルールだけに、順を追って作業を進めたい。
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| スリットタイプのネジ穴を使い、360mmサイズラジエーターをネジ留め。このモデルでは左右各6本のネジ全て使い固定ができている |
ちなみに360mmサイズとは言え、ラジエーターの長さは396mm。強化ガラス製フロントパネルは取り外しができるため、長尺ラジエーターもスムーズに組み込める。またチューブの取り回しは前後どちらにするか悩みどころだ。本稿ではリアファンを増設しなかったため、メーカーの搭載イメージを参考に、後方からチューブを配線している。
なおリアに120mmファンを増設した場合、チューブはリアファンのフレームへ軽く接触する。ただしブレードに干渉しないように設置することはできる。ただし、エアフローの妨げになることを嫌うなら、チューブは前方へ配線した方が無難かもしれない。
グラフィックスカードにはカード長304mm、幅137mmのNVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER Founders Editionを用意した。本体は3スロットを占有する厚さ61mmのハイエンドモデルだ。
2800Xの拡張スロットは、ブラケットをケース外側から固定するオーソドックスな構造だ。必要な3段分の拡張ブラケットを取り外し、GeForce RTX 4080 SUPER F/Eをマザーボードへ装着。ハンドスクリュー3本で固定したら、最後に16ピン(12+4ピン / 12VHPWR)電源ケーブルを接続して作業は完了となる。
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| 拡張ブラケットは筐体外部からのネジ留め式。拡張スロット化粧カバーは装備されていないため、ブラケットの折り返し部分とネジの頭は露出した状態になる |
搭載後のクリアランスも確認してみよう。強化ガラス製フロントパネルまでは約110mm、PSUシュラウドまでは約35mmの余裕を確保している。2800Xは最大410mmまでの拡張カードに対応しており、ハイエンドクラスのグラフィックスカードも余裕を持って搭載できることを確認した。
標準装備の「GPUアンチサグ・スタビライゼーションアーム」の効果も十分だ。グラフィックスカード搭載後、ドライバーで高さを調整し、カードをしっかり支える位置で固定するだけ。重量級のGeForce RTX 4080 SUPER F/Eをしっかり下支えしていることがわかる。
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| 「GPUアンチサグ・スタビライゼーションアーム」は上下約45mmのストロークで高さ調節が可能。なおカード長は約280mm以下では使用できない |
CORSAIR「2800X RS-R ARGB」は、MicroATX対応のピラーレスPCケースでありながら、サイズからは想像できない拡張性を備えた一台だった。360mmサイズラジエーターや最大410mmのグラフィックスカードに対応し、ハイエンド構成にも十分応えられる余裕を持っている。この数値だけをみれば、ミドルタワーPCケースに引けを取らない。そもそもミニタワーPCケースという呼び方にも違和感を覚えるほどだった。ここは十分に[○]なポイントだろう。
実際に組み込んでみても、ケーブルマネジメント機構やGPUアンチサグ・スタビライゼーションアームなど、組み立てやすさに配慮した工夫が随所に見られた。トップパネルへ360mmサイズラジエーターを搭載する際のチューブの取り回しなど、いくつか気を配りたいポイントはあるものの、それらは事前に把握しておけば十分対応できる。とりわけ魅せるPCの構築を目的とするならば、配管方向による見映えも悩ましいところだろう。リアファンの増設との兼ね合いも考慮したい。
一方で[×]な部分を探すと、これといって見当たらない。あえて言うなら背面コネクタマザーボードで構築する場合、裏配線スペースはもう少しあってもいいように思う。最もこれはいくらスペースがあっても良いというレベルで、MicroATX対応のミニタワーPCケースとしては十分だろう。
コンパクトさと拡張性、そして組み立てやすさ。この3つを高いレベルで両立した「2800X RS-R ARGB」は、”コンパクトなPCケースだから妥協する”のではなく、”コンパクトなPCケースでも妥協しない”ためのMicroATXケースだ。
提供:CORSAIR
