エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1036
2021.08.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、実際のゲームプレイを想定したゲーム系ベンチマークテストを使用し、「Radeon RX 6600 XT」のパフォーマンスを検証していく。まずは人気MMO RPGの最新アップデート「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークテストをチョイス。グラフィックス設定は“最高品質”で、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンを選択して計測を行った。
従来の「漆黒のヴィランズ ベンチマーク」からスコアの指標が変更され、快適さの水準も大きく引き上げられた新拡張パッケージ対応のベンチマークテスト。しかしフルHDでは“非常に快適”を満たすスコアをマーク、平均フレームレートも145fps以上という良好な結果だった。リフレッシュレート144Hzのゲーミング液晶を組合わせた場合でも、その性能をフルに引き出せる余裕がある。
また、WQHD解像度でも“非常に快適”判定まであとわずかに迫り、平均フレームレートも66fpsに達していた点は好印象。高い負荷がかかるレイド戦などを除けば、十分快適なプレイが望めそうだ。なお、「OC」と「SILENT」モードは動作クロック差が100MHz程度とあって、スコアは誤差の範囲に留まっている。
引き続きゲーム系ベンチマークから、より負荷の大きな「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークソフトを動作させる。描画品質は“高品質”で、解像度はこれまで通りフルHD/WQHD/4Kの3パターンを選択した。
重量級タイトルで描画品質を最高レベルに設定しても、フルHD解像度なら“とても快適”でプレイできるパフォーマンスがある。なおWQHDでは“快適”で踏み止まるものの、4Kでは“普通”まで評価が落ち込むあたり、基本的にフルHDベースのプレイを中心に考えた方がよさそうだ。
次はシューター系の人気タイトル「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」を動作させ、そのパフォーマンスをチェックする。APIはVulkanで、総合品質は“最高”、解像度はこれまで通りフルHD/WQHD/4Kの3パターンを選択。なお、計測にはゲーム内ベンチマークを使用している。
負荷が軽めなタイトルということもあり、フルHDでは上位のRadeon RX 6700 XTに迫る平均フレームレートをマーク。特にシューター系のゲームはいかに高フレームレートを稼げるかが重要なため、このテスト結果は有望だ。フルHDなら現行最速360Hz、WQHDでも270Hzクラスの高リフレッシュレート液晶を組み合わせ、その性能を引き出すことができる。