Ryzen 7 9800X3Dで冷却性能と静音性をチェック
ここからは注目の冷却性能を実際にチェックしていこう。まずは、TDPは120Wと控えめだが、8コアを1基のCCDに集約しているため熱密度が高く、冷却のハードルが高いRyzen 7 9800X3Dによるテストからだ。
ストレステストには「OCCT 17.0.14:CPU」と「Cinebench 2026:30 minutes(TestStability)」を使用し、CPU温度は「CPU (Tctl/Tdie)」の値を採用。騒音値はデータログ機能を備えたアズワン製騒音計「TM-103」をPCから30cmの位置に設置して計測した。また、フロントファンとリアファンの回転数を計測するため「冷却ファン用二股電源ケーブル」を使わず、個別のファンコネクタに接続している。
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Ryzen 7 9800X3Dの「CPU-Z 2.20.2」結果。CPUコアは8コア/16スレッド(CCDは1基)、TDPは120Wで、96MBの大容量L3キャッシュを搭載
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Package Powerが130W前後の「Cinebench 2026」実行時は、平均温度が約78.8℃、最高でも81.2℃と良好な結果を記録した。そして、シングルタワーの空冷CPUクーラーではCPUが許容する上限である95℃に貼り付くことも多い「OCCT 17.0.14」においても、平均温度は約82.1℃、最高温度も85.2℃に収まっている。
いずれのテストでもCPUクロックやPackage Powerの落ち込みは見られず、Ryzen 7 9800X3Dのパフォーマンスを存分に引き出すことができている。
ファン回転数は「Cinebench 2026」実行時はフロントファンがおおむね2,000~2,200rpm、リアファンが1,500~1,700rpmで推移している。ノイズレベルも40dBA前後で、オープンフレームPCケースでの検証でもノイズは全く気にならなかった。
一方「OCCT 17.0.14」実行時はフロントファンが2,450rpm前後、リアファンが2,050rpm前後まで上昇し、いずれもほぼ公称最高回転数付近で推移していた。ノイズレベルは46~47dBAで、さすがにオープンフレームPCケースではそれなりに風切音が届くようになる。とは言え、50dBAを超えることもあるハイエンドクラスのオールインワン型水冷ユニットに比べると明らかに静音性は良好だ。また、ファンの回転数をずらすことで不快な唸りは確かに軽減されており、計測値ほど耳障りに感じることはなかった。