エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1655
2026.04.20 更新
文:Tawashi/撮影:pepe
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ここからは、「PG27QFT2C」の実機インプレッションをお届けする。動作検証にあたっては、Core i7-13700KFとGeForce RTX 4080を搭載するPCを使用。「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークのほか「バイオハザード レクイエム」や「Apex Legends」、「フォートナイト」のプレイ動画を見ながら映り具合を確認してみよう。
IPSパネル採用の「PG27QFT2C」は、水平垂直ともに178°の広視野角を備える。大きく角度をつけるとフレーム周辺で輝度やコントラストの低下が若干見受けられるも、高輝度なパネルは均一性に優れている。
一般的なsRGBでは133%もカバーしており、色彩豊かで表現に優れた映像出力を実現。さらにVESA DisplayHDR 400認証も取得しており、対応するコンテンツでは明暗差のある映像もより肉眼に近い表現が可能だ。
また、PS5などのコンシューマ機とのHDMI接続では、WQHD解像度で最大120Hzに対応。「Apex Legends」や「フォートナイト」といった人気タイトルで快適なプレイを楽しむことができる。
実際のゲームで活躍してくれる補正機能「ダークブースト」の効果を見ていこう。影に隠れた情報を見やすく表示するASRock独自のゲーミング機能で、明部の白飛びを抑えながらコントラストを最適化し、視認性を確保しながらゲームの映像品質を維持することができる。
「ダークブースト」の設定は「0(オフ)~100」までの10段階で調整することが可能で、OSDのデフォルト値が「50」となっている。今回のテストでは、設定値「70」程度にすると視認性がかなり改善されるが、設定値「80」以降は画面全体で白浮きしてしまった。実際に使用するタイトルやシーンに合わせてうまく活用するといいだろう。検証に使用した「バイオハザード レクイエム」などでは強めに設定すれば効果は抜群だ。
テストセッションの最後は、ゲーミング液晶ディスプレイを選択するうえで重要な要素であるリフレッシュレートをチェックする。テストでは、それぞれ60Hz/120Hz/180Hz設定における違いを比較していく。できるだけ分かりやすく体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用。ディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影している。
検証動画を確認すると、60Hz環境から低残像かつクリアな画質を誇り、最大リフレッシュレート180Hzまで破綻の無い滑らかな描画を実現している。安価なゲーミング液晶にありがちなリフレッシュレート番長ではなく、高輝度なIPSパネルで画質もしっかり担保されており、旧世代の液晶から買い替えする際には有力な選択肢となるはずだ。
「PG27QFT2C」は、画質、応答性、デザイン面など、これまでマザーボードやグラフィックボードで培ってきたノウハウが随所に活かされており、現行のゲーミングディスプレイ市場で十分に戦えるポテンシャルを感じさせる。特に、保証期間内に輝点が確認された場合、新品交換対応を実施するゼロブライトドット保証は、購入を考えているユーザーにとっては心強いサービスとなる。
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その一方で“初参入らしさ”が垣間見える部分もある。ゲームで重要な描画性能や応答性はもちろん、AMD FreeSync Premium対応やダークブーストなど実用的な機能も備えるなど性能面で大きな不満はないものの、競合がひしめくゲーミングディスプレイ市場においては、もう一歩踏み込んだ個性や決定打、言い換えればやや“ASRockらしさ”に欠ける印象は否めない。
近年は高リフレッシュレートや高画質化が当たり前となっているため、細かな設定やOSDの操作感、付加価値の面で、もう一段の作り込みがあれば、より強い存在感を示せるはずだ。
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とはいえ、ゲーマーにとって重要な滑らかな表示や遅延の少なさといった基本性能をしっかりと押さえつつ、日常用途にも配慮されたバランスの良さは幅広いユーザーに十分フィットする。27型のWQHDゲーミングディスプレイを探しているなら、ASRock派のユーザー以外にも安心しておすすめできる。単なる“初挑戦”という枠に収まらない一台に仕上がっているのは間違いなく、ASRockのディスプレイが今後どこまで成長していくのか。その方向性を占う意味でも、注目すべき製品と言えるだろう。
提供:ASRock

