エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1589
2025.09.20 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
Vector V100のストレージ収納力は必要最低限。イマドキのミドルタワーPCケースの中では、これだけ割り切った設計も珍しいだろう。合計2箇所ある搭載スペースのうち、1つ目はマザーボードトレイ背面の、CPUクーラーメンテナンスホール下のエリア。ここには出荷時より2.5インチ専用トレイが用意され、SSDが1台搭載できる。
専用トレイ自体もシンプルで、1枚板を3箇所曲げ加工。2.5インチSSDは底面4箇所のネジ留めによる”ベタ置き”で、マザーボードトレイ背面には1本のハンドスクリューで固定されている。
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| 2.5インチ専用トレイにSSDを固定したところ(画像左)。なおコネクタはハンドスクリューのネジ穴とは逆方向に固定する | |
PSUシュラウドの前方は、フィギュアなどが展示できる”お立ち台”の仕掛けがあるため、傾斜した内部は空間が狭くなっている。このエリアを生かしたのが、唯一の3.5インチHDD搭載スペースだ。
一般的なのは、シャドウベイユニットに3.5インチHDDを収納するスタイルだが、Vector V100ではボトム面へのベタ置きで固定する。具体的には、3.5インチHDDの底面2箇所に専用ネジ「Screws for 3.5″ HDD mount」をゴムブッシュ「Anti-vibration rings for 3.5″ HDD mount」で固定。これを底面の穴にスライド固定し、さらに底面からネジ留めを行う。設計上、ややイレギュラーな方法だが、固定自体はしっかりと行うことができた。
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| ゴムブッシュとピン状専用ネジの計2本で装着は完了。HDD中央寄りにネジ穴(左右各3箇所)がある場合は、さらに1本追加して合計3本で底面にスライド固定する |
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| 底面のネジ穴構造。HDDのネジ穴が左右各2本仕様の場合は、3本目を底面から固定する必要がある。結果としてHDDは合計3本のネジで固定される |
マザーボード上に複数のM.2 SSDを搭載できる今、必ずしも大容量ストレージの搭載力が重視される時代ではない。なお“お立ち台”がなければ、一般的なミドルタワーPCケース同様、最大2台の3.5インチHDDを設置できた可能性もある。これを良し悪しで語るつもりはないが、結果的に“お立ち台”を優先した点に、LIAN LI設計者の意思を感じる。
拡張スロットはATX規格の標準となる7本。独立したブラケットはハニカム状の通気孔仕様で、シャーシ側は枠のないブリッジレス設計が採用されている。なお、グラフィックカードの垂直マウントには対応していない。

