エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1589
2025.09.20 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
次にVector V100の冷却性能を確認していこう。ピラーレスデザインのPCケースは、フロントパネルに強化ガラスを採用するため、冷却ファンを直接搭載することができない。そのため多くの製品では、右側面に縦列のサイドファン増設スペースを設け、新鮮な外気を常時取り込むエアフローレイアウトを採用することが主流になっている。
Vector V100も例外ではなく、右側面前寄りの縦列に120mmファン3基分の搭載スペースを用意。標準では非搭載だが、ユーザーが好みに合わせて冷却ファンを選べると考えれば、むしろ柔軟性のある仕様と前向きに評価できるポイントだ。なお、ラジエーターの増設には対応していないため、水冷ユニットを前提とするユーザーにとっては留意すべきポイントとなる。
プラスチック製のトップカバーを外すと、スチール製シャーシ側には冷却ファン増設スペースが用意されていた。ここには140mmファンなら2基、120mmファンなら3基までが搭載できる。
さらにラジエーターは280/360mmサイズをサポートし、Vector V100では唯一の搭載スペースとなっている。一方で、右サイドや後述するリア部にはラジエーターを設置できない設計であり、この割り切りがユーザーにとって評価を分けるポイントになりそうだ。
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| ネジ穴はスリットタイプを採用。なお搭載できるラジエーターの厚さは冷却ファンを含めて60mmまでとされる |
CPUを含む熱源が集中する後方上部の排気には、リアファン増設スペースを効果的に活用したい。オプション扱いながら、リア上部には120mmまたは140mmファンが搭載可能。PCケース内部の熱排出用に、いずれかの増設は必達事項だろう。なおラジエーターの搭載は非対応とされている。
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| ハニカム状の通気孔に、スリットタイプのネジ穴が2列用意されている |
昨今のPCケースと同様に、Vector V100のPSUシュラウド天板部には120mmファンが2基増設できるネジ穴が設けられている。
さらに、スチール製右サイドパネルの下部には、PSUシュラウドの形状に合わせるように通気孔がある。よって、PSUシュラウド天板部に選択肢が増えたリバースファンを並べて搭載すれば、外気を取り入れてPCケース内部に放出する事もできる。また、ハイエンド志向のグラフィックカードに直接風を当てるといった使い方も想定できるだろう。

