ショップ公認 hermitage akihabara since1997 ショップ公認 hermitage akihabara since1997

最終更新日 2023年1月30日 19:14

  • レビュー
  • エルミタ取材班
  • 自作PCパーツ
  • PC・ノート・BTO
  • モバイル
  • 告知・キャンペーン
  • 特価品情報
  • アキバ価格表
  • データベース
  • SHOPリスト
  • AMD
  • MSI
  • Thermaltake
  • サイコム
  • CFD
  • ASUS
  • GIGABYTE
  • ツクモ
  • アーク
  • Crucial
  • CORSAIR
  • Fractal Design
  • Cooler Master
  • 街ネタ

トップ > レビュー > 撮って出し

エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.326

これで全てが分かる。ZALMAN「ZM-H1」徹底解説

2014.05.14 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • hatena
  • pocket

「AHVクーリングシステム」のベント機構はどうなっているのか

センターからリアにかけて装備された5枚のアルミニウム製フラップは、内部温度状況に合わせて自動開閉。冷却ファンと連動し、内部の熱を自動排出してくれる、それが「ZM-H1」最大の特徴である「AHVクーリングシステム」だ。最後のセッションでは、最も気になるZALMAN独自の新機構を解説しよう。

「AHVクーリングシステム」のフラップを裏面から見ると、とても電動で開閉するようには見えない フロントトップから伸びるサーミスタ。PCケース内部の温度を検知し、「AHVクーリングシステム」のフラップを自動開閉させる
5枚のフラップをオープン状態にした「AHVクーリングシステム」。フルオープンで、トップ部の120mmデュアルファンは回転状態になる

「AHVクーリングシステム」の制御は、フロントトップにレイアウトされた操作パネルで行う。5枚のフラップは、内部に標準装備された120mm口径ファン2基と連動して動作。「マニュアル制御」と「自動制御」の2パターンから設定ができる。

「AHVクーリングシステム」の動作プロセスチャート
「AHVクーリングシステム」の動作設定は、ファンコントローラーのロータリースイッチと2つのプッシュスイッチで行う

「マニュアル制御」の場合、デジタル温度計でPCケース内部の状況をモニタ。PCゲームや重いアプリケーション等を実行する場合は(1)のスイッチを「OFF」から「OPEN」に切り替える事で、フラップが立ち上がると同時に、停止していた120mm口径ファン2基が動作を開始。回転数もコントロールできる。
 また(2)をプッシュした状態で「自動制御」に移行。(3)のボタンで設定温度を35℃または45℃に任意選択すれば、いずれかの温度に達した時点で「AHVクーリングシステム」が作動する。
 2つの設定いずれもテストを行ったところ、フラップの開閉動作は想像以上にスムーズ。そもそも静音状態と、強制排熱を両立させるための実用的機能だが、自動車のリトラクタブルヘッドライトのような動作は実に楽しい。また「自動制御」時も設定通りに動作を開始してくれた。

3chファンコントローラーを使ってみる

「AHVクーリングシステム」の動作を制御できる操作パネルには、ファンコントローラー機能が装備されている。ケーブル類は予め接続済みで、ロータリースイッチは左からフロント200mm口径ファン、中央がリア120mm口径ファン、そして右端は「AHVクーリングシステム」に連動するトップ120mm口径ファン(2基)の回転数がコントロールできる。

3chファンコントローラーはロータリースイッチで回転数を制御。温度表示ディスプレイの数字をモニタしながら任意操作できる

ラジエター搭載スペース

最後にラジエター搭載スペースについて触れておこう。「ZM-H1」の製品情報によると、120mm口径ファン2基が搭載されているトップ部には、ラジエター搭載を想定し、幅168mm、奥行き318mmのスペースが確保されている。また高さを計測したところ、約30mmだった。これだけのスペースがあれば、120mm口径ファン×2基の240mmサイズラジエターだけでなく、140mm口径ファン×2基の280mmサイズラジエターも搭載できるだろう。

トップ部にはラジエターが搭載できるスペースを確保。なおこの場合、「AHVクーリングシステム」はマニュアル制御にてフラップは常時OPENにしておく必要がある

なおトップ部の他にも、リア120mm口径ファン搭載部にもラジエターが搭載可能。以前詳細検証をお届けした「Reserator3 MAX」を選択肢に加えても面白い。

ベールを脱いだ隠し球

2014年の年明け早々、冷却に新機構を備えたPCケースの開発についてZALMANから内示を受けていた。当初「自動で排熱を行うPCケース」という程度の情報だったと記憶しているが、これが今回の隠し球「AHVクーリングシステム」だったというワケだ。
 次第に概要が明らかになるにつれて不安が募り、奇抜なだけで「よせばいいのに」と思わせる”イロモノ的”なギミックかと半信半疑にもなったが、どうしてコレがよく出来ている。
 トップ部に備えた5枚のフラップは、開閉アクションも実にスムーズ。一時見かけた電動開閉フロントパネルのような、いかにも長持ちしそうにない「苦しげな動作」は一切感じられず、心配される耐久性については、恐らくZALMANも懸念したであろう事は容易に想像でき、妥協せずに製品化したに違いない。設定温度の35℃および45℃もほどよい。

いい意味で期待を裏切った「ZM-H1」は「AHVクーリングシステム」ばかりに気が向きがちだが、PCケースとしての完成度も高く、市場で人気の高いZALMAN製エントリーPCケース群とは一線を画す剛性も確保されている。
 そもそもZALMANは冷却機器メーカーだ。良好なエアフローの確保にこだわった「ZM-H1」は、実にZALMANらしいPCケースと言えるのではないだろうか。


協力:ZALMAN TECH
株式会社アスク
  • << 前のページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 次のページ >>
  • 前の記事
  • 記事一覧
  • 次の記事

RELATED ARTICLE 関連記事

  • # これで全てが分かる。Antec「P20C」徹底解説
  • # 今見直される空冷クーラー。NZXT「T120 RGB/T120」の冷却性能をキチ…
  • # 2万円台で手に入る。サイズも曲率もほどよい湾曲ゲーミング液晶ディスプレイ、MSI…
  • # 最安クラスでも機能は充実。新型Core i5にオススメなIntel B760マザ…
  • # ベイパーチャンバークーラーと強力電源で高クロック動作を実現。SAPPHIRE「N…
  • # ハイエンドCPUが不安なく使える高コスパな最新ミドルマザー、BIOSTAR「B7…

CLOSE UP

  • 2023年1月30日
    4型タッチスクリーンを搭載した高級フォーミュラホイール「Cube Controls CSX 3」
  • 2023年1月30日
    Samsung製SSDを搭載した容量46TBのThunderbolt 3対応RAIDストレージが税込約140万円で発売
  • 2023年1月30日
    Cooler Masterの静音ミニタワー「Silencio S400」に新色ホワイト登場
  • 2023年1月30日
    MIL-STD-810HとIP68に準拠する頑強タブレット「Galaxy Tab Active4 Pro」
  • 2023年1月30日
    イオシスがスマホ・タブレット・PCのレンタルサービスを開始
WHAT'S NEWを見る

CLOSE UP

  • 2023年1月29日
    これで全てが分かる。Antec「P20C」徹底解説
  • 2023年1月27日
    今見直される空冷クーラー。NZXT「T120 RGB/T120」の冷却性能をキチンと計測する
  • 2023年1月25日
    2万円台で手に入る。サイズも曲率もほどよい湾曲ゲーミング液晶ディスプレイ、MSI「G242C」を試す
  • 2023年1月22日
    最安クラスでも機能は充実。新型Core i5にオススメなIntel B760マザーボード、ASRock「B760M Pro RS/D4」
  • 2023年1月20日
    ベイパーチャンバークーラーと強力電源で高クロック動作を実現。SAPPHIRE「NITRO+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X 24GB」

LANGUAGE

RANKING

  • 1

    秋葉原PCパーツ系STAFFに聞きました。「リフレッシュレートはいくつですか?」

  • 2

    日本AMD、Ryzen 7 5700Xなど新CPU計5モデルの国内発売日と市場想定売価をアナウンス

  • 3

    最高5.50GHz駆動の”SPECIAL EDITION”、Intel「Core i9-12900KS」の実力検証

  • 4

    パソコン工房「超 新生活スタートセール」が本日よりスタート

  • 5

    RAPID IPSと37.5型曲面の豪華仕様ゲーミング液晶、MSI「Optix MEG381CQR Plus」を試す

BACK NUMBER

  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月
  • 2022年8月
  • 2022年7月
  • 2022年6月
  • 2022年5月
  • 2022年4月
  • 2022年3月
  • 2022年2月
  • 2022年1月
  • 2021年12月
  • 2021年11月
  • 2021年10月
  • 2021年9月
  • 2021年8月
  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月
  • 2017年10月
  • 2017年9月
  • 2017年8月
  • 2017年7月
  • 2017年6月
  • 2017年5月
  • 2017年4月
  • 2017年3月
  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月
  • 2016年9月
  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月
  • 2016年2月
  • 2016年1月
  • 2015年12月
  • 2015年11月
  • 2015年10月
  • 2015年9月
  • 2015年8月
  • 2015年7月
  • 2015年6月
  • 2015年5月
  • 2015年4月
  • 2015年3月
  • 2015年2月
  • 2015年1月
  • 2014年12月
  • 2014年11月
  • 2014年10月
  • 2014年9月
  • 2014年8月
  • 2014年7月
  • 2014年6月
  • 2014年5月
  • 2014年4月
  • 2014年3月
  • 2014年2月
  • 2014年1月
  • 2013年12月
  • 2013年11月
  • 2013年10月
  • 2013年9月
  • 2013年8月
  • 2013年7月
  • 2013年6月
  • 2013年5月
  • 2013年4月
  • 2013年3月
  • 2013年2月
  • 2013年1月
  • 2012年12月
  • 2012年11月
  • 2012年10月
  • 2012年9月
  • 2012年8月
  • 2012年7月
  • 2012年6月
  • 2012年5月
  • 2012年4月
  • 2012年3月
  • 2012年2月
  • 2012年1月
  • 2011年12月
  • 2011年11月
  • 2011年10月
  • 2011年9月
  • 2011年8月
  • 2011年7月
  • 2011年6月
  • 2011年5月
  • 2011年4月
  • 2011年3月
  • 2011年2月
  • 2011年1月
  • 2010年12月
  • 2010年11月
  • 2010年10月
  • 2010年9月
  • 2010年8月
  • 2010年7月
  • 2010年6月
  • 2010年5月
  • 2010年4月
  • 2010年3月
  • 2010年2月
  • 2010年1月
  • 2009年12月
  • 2009年11月
  • 2009年10月
  • 2009年9月
  • 2009年8月
  • 2009年7月
  • 2009年6月
  • 2009年5月
  • 2009年4月
  • 2009年3月
totop

hermitage akihabara

https://www.gdm.or.jp

  • twitter
  • facebook
  • RSS
GdM
  • レビュー
    • インタビュー
    • 一点突破
    • 使ってみた
    • 撮って出し
    • 特別企画
  • ニュース
    • リリース 国内
    • リリース 海外
    • BTO
    • モバイル
    • 募集
    • イベント
    • 業界動向
    • 価格改定
    • 見出し斜め読み
    • キャンペーン
    • 障害情報
    • BTO
    • オーディオ
    • ガジェット
    • ディスプレイ
    • デスクトップPC
    • ノートPC
    • 入力デバイス
    • 携帯端末
    • その他
  • エルミタ取材班
    • その他
    • イベント 取材
    • コレオシ
    • ボイス
    • 取材ネタ
    • 展示会
  • 特価品情報
  • アキバ価格表
  • データベース
  • ショップリスト
  • エルミタージュ秋葉原とは
  • 情報・リリース窓口
  • 広告掲載希望のお客様へ
  • お問い合わせ
  • 制作物一覧
Copyright © 1997-2023 GDM All rights reserved.