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最終更新日 2026年7月12日 11:31

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エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編 Vol.27

SilverStone 「SST-HE01」検証

2012.08.13 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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SilverStone

「SST-HE01」騒音値テスト

次にシングル/デュアル/トリプルファン、各Low/Highモード時個別の騒音値をテストしてみよう。 計測にはデジタル騒音計を使用。室内騒音値は29.1dBAだった。

アイドル時

高負荷時

高負荷時を見ると冷却ファンの搭載個数に関わらず、Highモードはすべて50dBAを超えている。実際耳に聞こえてくる風切り音もスイッチを切り替えると突如大きくなり、さすがに38mm厚の高静圧は迫力がある。これは明らかにオーバークロックユースを見越した仕様であり、一般的な使い方であれば、Lowモード固定と割り切りたい。なおLowモードは高負荷時でも静かで、デュアル/トリプルの複数稼働状態の数値は誤差の範囲内。このレベルなら常用気になることは無いだろう。

「SST-HE01」回転数テスト

次は冷却ファンの回転数をチェックする。ここでもシングル/デュアル/トリプルファンそれぞれで計測を行い、加えてLow/Highの数値もみておこう。なおモニタするのは標準搭載140mm(38mm)ファンのみとした。

アイドル時

高負荷時

Highモードにフォーカスすると、冷却ファンの個数が増えれば、回転数が落ちる傾向が傾向が現れている。これは140mm(38mm)ファンがPWM仕様である事から、冷却能力が上がり、CPUコアの温度が下がると回転数が落ちてくるというワケだ。このようにPWMの性格を考え、冷却ファンを複数搭載させる事で静音化が図れる場合があるという事を覚えておきたい。

ポイント別温度計測

テストセッション最後は、高負荷状況下でのヒートシンクポイント別温度計測を行う。計測にはいつも通り、非接触型温度計を使用した。

Lowモード設定時


Highモード設定時


結果を見ると、ヒートシンクはポイントによって7℃以上も温度に違いが出る事がわかる。CPUに近い部分で温度が高くなるのは予想通り。一方、CPUから遠い上部で温度が高くなっていることから、熱移動を行うヒートパイプが効果的に仕事をしており、さらに放熱フィンへきちんと拡散できている事も分かる。CPUクーラーは見た目より、工作精度の高さと、ヒートシンク全体に熱が行き渡っているかが重要。見た目が悪く、ややフィニッシュが雑に見えるCPUクーラーでも、そこそこ冷える事があるのは、そんな理由があるからだ。

SilverStoneの熱意が伝わる上位サイドフロー

SilverStoneブランドからリリースされた、久々のハイエンド志向CPUクーラーは、及第点以上の出来映えだった。ツインタワー型ヒートシンクは決して珍しいものではなく、独自の特徴を出す事は難しい。冷却機器である以上、冷えることが大前提。加えて自作派の食指が動くギミックを加える必要がある。SilverStoneのブランド力をもってしても、CPUクーラーカテゴリでの生き残りは難しいことだ。
 十分な熟成期間経て投入された「SST-HE01」は、大型サイドフロー型CPUクーラーではネックになる、メモリスロットとの干渉をヒートシンク幅を変える事で上手に回避し、ハイエンド志向のユーザーが好んでチョイスする大型ヒートスプレッダ付きメモリを難なく使えるように設計した。小さな事かもしれないが、実によく考えられており、自作をよく知る老舗ブランドらしい計らいといえるだろう。SilverStoneらしさが光る意欲作だった。

【静音性】 4.0ポイント
 大口径140mmファンの回転数切り替えスイッチをLowに設定すれば、高負荷状態でも静音性は確保されている。さすがに高エアフローのHigh設定は静音の範疇からは外れるものの、定格ユーザーならばLow固定でも冷却の不安はない。テスト結果からも分かるように、無理にHigh設定で動作させるメリットはさほど見いだせない事から、Low固定で十分だろう。
【冷却性能】 4.5ポイント
 さすがに大型ヒートシンクを採用するだけあって、冷却性能は高かった。ただし製品の特性なのか、アイドル時のCPUコア温度が思ったよりも下がっていない。テスト時の室内温が30℃近かった事も影響しているかもしれないが、高負荷時はきちんと冷却できている事から、それほど気にする事はないだろう。
【取り付け易さ】 5.0ポイント
 作業工程はシンプルで、取り付けもし易くよくできている。同梱マニュアルのイラストを見るだけで迷うことなく作業できるだろう。完成度は高い。
【コストパフォーマンス】 4.5ポイント
 ギリギリ8,000円を切る市場想定売価は決して安価ではないが、工作精度の高さと、冷却性能、さらに特殊な38mm厚140mm口径ファンのコストを考えると、妥当なレベルではないだろうか。
SilverStone 「SST-HE01」総合評価

協力:SilverStone Technology Co.,LTD
マスタードシード株式会社
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