エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.155
2012.07.12 更新
文:テクニカルライター 藤田 忠
ここからは実際に「PXD38G2400C11K」を動作させてチェックしていこう。テスト環境は当然「Ivy Bridge」プラットフォームをチョイス。CPUはCore-i5-3570K、マザーボードには「Intel Z77 Express」を搭載するASUSTeK「P8Z77-V DELUXE」を使用した。
前述の通りXMP設定を適用して、PC3-19200(2400MHz)動作に設定。各種ベンチマーク実行時にエラーが出ると非常に悲しくなるので、まずはマザーボードとの相性が発生していないか定番メモリチェックツール「Memtest86+」を軽くまわしてみることにした。
XMP設定のPC3-19200(2400MHz)、CASレイテンシCL11-11-11-30で「Memtest86+」を2pass。ちなみに容量8GBだと1passするのに1時間近くかかった |
続いて、「CPU-Z」でも動作を確認しておく。
PC3-19200(2400MHz)での動作を確認できたので、次はいよいよオーバークロックメモリの実力をチェックしていこう。ベンチマークソフトには、「Sandra 2012 SP2」と「PCMark Vantage」を選択。
メモリ速度はPC3-19200(2400MHz)とPC3-12800(1600MHz)に加えて、PC3-10600(1333MHz)も計測を行なっているので、「SandyBridge」プラットフォームユーザーやCPUのみ「Ivy Bridge」へ交換したユーザーも参考にしてほしい。なお、計測時のCASレイテンシはSPD情報に合わせている。
まずは、「Sandra 2012 SP2」の「Memory Bandwidth」を実行してメモリ帯域を確認すると、速度に応じて綺麗にスコアは伸びており、1600MHzと2400MHzは約4割高速化している。また、1333MHzとのスコアー差も注目で、2400MHzとは10GB/s近くも帯域に差が出ている。
日常的な作業を行ない独自基準のスコアで表す「PCMark Vantage」も、メモリ帯域ほどではないが順当に向上している。